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中国人旅行者500万人を目指せ

30万円のツアーで来日すると、さらに30万円消費してくれる

2010年6月21日(月)

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 日経ビジネスは6月21日号で「新しい上司は中国人~増殖するチャパン経済圏~」と題する特集記事を掲載しました。

 名門企業として名が通っていたレナウンが中国企業の傘下入りするなど、最近中国資本の国内流入が急増しています。また、全国の商店街や観光地には多くの中国人客が押し寄せています。あなたの周囲にもかつてないほど中国人が増えているのではないでしょうか。

 好むと好まざるとにかかわらず、ヒトとマネーの大量流入で中国と日本の経済が融合する「チャパン経済圏」が拡大するのは必至な状況です。それではその成長の舞台で企業はどう振る舞うべきか。日経ビジネス・オンラインでは、特集とは異なる視点で情報を提供していきます。

 第1回は、国際会議で北京を訪れたジェイティービー(JTB)の田川博己社長へのインタビューをお届けします。

(聞き手は日経BP社北京支局 坂田亮太郎)

 ―― 7月から日本を訪れる中国人の個人観光査証(ビザ)の発給条件が大幅に緩和されます。一部の富裕層に限定されていた対象が中間層にまで広がります。日本の旅行業界として期待は大きいですか。

2010年5月下旬に北京市で開催された「ワールドトラベル&ツーリズム・サミット」に出席したジェイティービー(JTB)の田川博己社長(撮影、張朋)

 田川 もちろん期待は大きいですよ。年収による制限が低くなるのはもちろんのこと、私が期待しているのはビザを審査する場所が大幅に増えるということです。これまで北京、上海、広州と沿岸部の大都市でしか受け付けていなかったものを、今後は青島や大連、そして重慶や洛陽などの内陸部や東北部にまで広げます。

 現在、日本へ直行便を飛ばしている都市は中国全土で20あります。日本側も中国便を受け入れているのは18都市です。中国でビザの申請場所が拡大すれば、より多くの都市から直接日本各地に来てもらえるチャンスが増えるということです。このインパクトは大きい。

 ―― 2009年に日本を訪れた外国人は約679万人でした。そのうち中国からの渡航者は約100万人です。今回の規制緩和でどれだけ増えるのでしょうか?

 すぐに2倍になるのは難しいでしょう。7月からビザが緩和されても今年分に寄与するのは後半の6カ月だけですから、2010年に倍増するのは相当難しい。それでも30万人ぐらいの純増には期待したい。

 将来的な目標としては、中国人の海外旅行者の10%は日本に招き入れたい。現状で中国には年間に4700万人の海外渡航者がいるのですが、5000万人に達するのは時間の問題でしょう。そのうちの1割、500万人には日本に来てもらいたいということです。

 日本も大阪万博をやった1970年から海外旅行者が急激に増えて、その10年くらい後には10倍の500万人にまで増えました。中国も今年上海万博を開催し、これから旅行者が増えるのは確実です。5000万人の10倍は難しいとしても、1億人までは順調に増えていくと思います。

中台韓からの旅行者を早期に1000万人に

 実は、日本の国土交通省は将来的に海外からの旅行者を年間3000万人に引き上げるという目標を掲げています。これは2008年の数値ですが、日本にやって来る旅行者は国別に見ると韓国がトップで240万人くらい。次いで台湾の約140万人で3位が中国の100万人です。このトップ3カ国からの旅行者を合わせると500万人近くとなりますが、これを早期に1000万人にまで引き上げなければ目標達成は難しいでしょう。

 ―― 日本向けの観光ツアーを見てみるとかなり凝縮した内容になっています。例えばJTBが北京で販売しているパックツアーは、まずは北京から関西空港に入り大阪、京都、富士山、箱根と東に進みながら、東京では皇居や秋葉原の電気街を巡り、オプションで東京ディズニーランドでも遊べてしまう。これを5泊6日の日程でこなすのですから、ほとんど移動で終わってしまうのではないかと思います。

 今でこそ日本は自由に旅行プランが組み立てられる個人旅行が主流になっていますが、20年前や30年前は今の中国と同じだったんですよ。

 いわゆる「ロン・パリ・ローマ」と呼ばれる旅行ツアーは、短期間にロンドンとパリそしてローマを駆け足で回ります。日本よりも広いヨーロッパを飛行機で移動するわけですから、お客様の負担はかなり高い。それでも初めてヨーロッパを訪ねる人は有名なところをたくさん見てみたい。そのようなご要望にお応えする商品としてはなくてはならないもので、今でも一定の需要はあります。

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「中国人旅行者500万人を目指せ」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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