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ウォルマートを駆逐した韓国イーマート

新世界、イーマート部門代表理事 チェ・ビョンリョル氏に聞く

2010年9月30日(木)

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 イーマートは韓国最大手の総合スーパー。百貨店を運営する新世界が1993年に1号店をオープンして以来、強気の出店攻勢を続け現在127店を展開、市場シェアは35%を握る。韓国ロッテマートや、仏カルフールなどの外資系スーパーの追随を許さず、2006年には撤退する米ウォルマートの韓国事業を買い取った。

 勢いに乗るイーマートは中国での展開を速める。今後は自分たちが外資の立場。イーマート事業を統括するチェ・ビョンリョル代表理事に韓国での成功要因と中国戦略について聞いた。

(聞き手は日経ビジネス記者 宇賀神宰司)

 ―― 韓国になかった総合スーパーの概念を持ち込み、17年間で127店を展開する急成長を遂げました。2014年の目標は168店。これは日本で考えるとイトーヨーカ堂の176店に迫る規模です。

 チェ・ビョンリョル イーマート事業を始めた1993年当時、韓国の小売業は欧米や日本に比べてとても遅れていました。食品や雑貨は、町にある市場や小さな個人商店で買うのがまだ一般的だった。そのため、当時の経営陣は米ウォルマートのような大型ディスカウント店を韓国に持ち込めば、必ず成功すると確信していました。

 百貨店事業だけではいずれ限界が来る。全くノウハウがなかった総合スーパーに思い切って参入した当時の判断は正しかったと思います。

ウォールマートの韓国事業を買収

韓国・新世界イーマート部門のチェ・ビョンリョル代表理事
1949年生まれ。74年新世界百貨店に入社。96年からイーマート部門で店長を4年間務め、2000年から販売担当常務。2004年、関連会社の新世界フードシステムズに異動した後、2009年、イーマート部門の代表理事に就任、現在に至る(写真:申 錫旻)

 最初はウォルマートのような倉庫型のディスカウント店を作りました。商品を小分けにせず箱売りにして、運営コストを下げるため店員も少人数にしました。不便でも安く売ることにこだわったのです。

 それは当時のお客に歓迎されたものの、安さよりサービスを求めるお客が多いことにも気付かされました。よく、日本の消費者は繊細で商品に対して敏感だと言いますが、韓国人も同様の特長があります。

 安いだけではなく、必要なものを必要なだけ、きれいな場所で買いたい、といった欲求です。店員にも丁寧な接客が求められます。それを察知したので、店作りを変えていきました。

 日本のイトーヨーカ堂やイオンも研究しました。学んだのは丁寧に商品を小分けにして販売する、小さいものに対する繊細さです。ただ安いだけではなく、いかに商品を魅力的に展示するか、そうした感性を磨きました。

 飛躍のきっかけは1997年に起きたアジア通貨危機でした。韓国経済は壊滅的な打撃を受けましたが、このことが総合スーパーのニーズを後押しした面もあります。高級品が売れなくなり、低価格品が求められるようになったからです。

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「ウォルマートを駆逐した韓国イーマート」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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