• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

介護・医療より有望な住宅リフォーム市場

少子高齢化で増える消費・減る消費

  • 大貫 裕二

バックナンバー

2010年11月8日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 少子高齢化で消費が増えるかもしれない分野と言ったら、一体何だと思いますか? 医療費? 介護サービス? 確かにこれらは今後の成長分野として期待を集めていますが、家計の負担分では人口減少の影響もあり、結論から言うと実はそれほど多くは増えそうもありません。最も増えそうなのは、住宅リフォームなのです。

 少子高齢化の将来を示す基本的なデータは、厚生労働省社会保障・人口問題研究所の「将来推計人口」です。年齢別の世帯数についても都道府県別の推計がされています(※注1)。このデータに、総務省統計局の「平成16年全国消費実態調査」の「世帯主の年齢階級別家計消費額」を組み合わせると、一世帯あたりの消費額×世帯数を合計することで、家計消費の総額をあらっぽい形で予想することができます。住宅リフォームの分野が最も消費が増えそう、という予測は、この計算の結果です。

増える設備修繕・維持、減り続けるのは、教育、こづかい

 図1は主な家計消費額の予想額を2005年に対する伸び率でみたものです。「設備修繕・維持」が住宅リフォームなどにあたります。ここには、マンション等の修繕積立金は含みません。

画像のクリックで拡大表示

 このように、設備修繕・維持が断トツに伸びており、医療や介護が含まれる保健医療は2015年まで増えるものの、さほどの伸びは示しません。一方で、教育やこづかいは2010年から減り続けています。教育費が減るのは、学齢期の子供を持つ世帯数が減るためです。

 一方、こづかいが減るのは、調査の性質による面があります。この調査では世帯に家計簿をつけてもらい消費を調べていますが、家計簿をつける人には分からない消費額を「こづかい」としています。実際にはこづかいとして渡した額でも、昼食費など使い道が分かった額はその費目に分類しています。少子高齢化が進むと、高齢者の一人暮らし世帯が増えていきます。すると、自然と使途不明のこづかいの額は減っていくわけです。

耐久財ではエアコンなど冷暖房用器具が伸びる

 図2では、主な耐久財等について消費予想額の伸びを見てみました。

 エアコンやストーブなどの冷暖房用器具が最も好調で、ガソリンなども含みますが自動車等関係費は2010年から低下の一方です。冷蔵庫などの家事用耐久財は比較的減少が穏やかな一方、テレビやパソコンなどの教養娯楽用耐久財やベッドなどの一般家具は大幅に低下しています。

 図1でも光熱・水道費は比較的減少が少ない費目でしたが、高齢者は勤めに出る現役世帯に比べ家にいる時間が長いので、冷暖房用器具や暖房費の出費が多くなりがちです。自動車については、運転免許を持つのが当たり前の世代が高齢者になった「世代効果」により、最近の高齢世帯の支出額は増えつつありますので、この予想ほどは落ち込まないと考えられます。

※注1 『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』(2009年12月推計)

コメント0

「新局面を迎えた日本経済」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私の仕事は経営することではなく、リーダーであることです。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO