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~新しいリーダーは金太郎でなく桃太郎タイプ~

社名にビールをなくす意図を探りました

  • 水原 恵理

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2010年11月12日(金)

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自社商品を前に話す泉谷直木社長

今回はアサヒスーパードライを筆頭に、さまざまなアルコール飲料やソフトドリンクなどを製造・販売する総合飲料会社、アサヒビールの泉谷直木社長(62歳)です。

 今年3月に社長に就任したばかりの泉谷社長は、とてもエネルギッシュ。仕事柄、夜遅い時間まで飲みに行く機会も多いようですが、毎朝5時半に起床し7時に出社。「会社にはベストコンディションで来なくてはならない」と語り、朝一からバリバリ働いているようです。

 アサヒビールは、昨年12月に「長期ビジョン2015」&「中期経営計画2012」をまとめました。その中には、2015年までに売上高2兆~2.5兆円を達成するという目標が掲げています。目標達成には、現状から最低でも5000億円以上の売り上げ増が必要になります。

 社長に課せられた使命は非常に重そうです。目標達成をどのような戦略で成し遂げていくかうかがったところ、まず国内の事業基盤を固めてキャッシュを生み出し、その果実を海外展開に投資をするというものでした。

 国内の事業基盤を固めるためのプロジェクトの1つが、「こと・ものラボ」です。暮らしのスタイルからニーズを探ることから、さらに深く生活の場面に入り込み「こと」に焦点をあてて新しいニーズをつかむという試みです。このプロジェクトのリーダーには女性を据え、「新鮮な視点」から「新しい市場を作り出す」ことを目指しています。

アサヒビールからアサヒグループホールディングスに

 開拓する海外市場の主要ターゲットは、アジア・オセアニア地域。そこでの展開には、M&A(合併・買収)も積極的に活躍していく方針です。既に、成長著しい中国市場においては中国第2位のビール会社である青島ビールや、食品・流通最大手の頂新ホールディングスに出資し、酒類だけではなく飲料や食品を中国全土に展開できる体制作りが進めています。

 アサヒビールは2011年7月に、純粋持ち株会社体制に移行、社名をアサヒビールからアサヒグループホールディングスに変更します。その狙いは様々ですが、何よりも重視しているのがスピード感を持った経営の実現。

 「経営環境の変化は想像以上に速い」。こうした環境でM&Aを実施するにも、迅速で柔軟な意思決定ができる体制が求められます。様々な状況を全社的な視点から適格に判断する役割を、持ち株会社が負っていくことになります。

 実際の体制変更は来年7月ですが、アサヒビールでは1999年から本社に「グループ本社部門」を敷き、事業持ち株会社としての機能を持たせていました。純粋持ち株会社体制への移行は一大事のようにも見えますが、10年間の周到な準備期間を経たうえでの大改革。体制変更による混乱はどの会社もつきものですが、今回の転換ではそうした状況も最低限に収まるかもしれません。

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