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第2回 「通貨危機」を引き起こす3つの条件

グローバルマネーの増加が引き起こす「リスク回避型」

  • 宿輪 純一

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2010年12月27日(月)

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 「通貨安政策」と同様に為替相場が下落する現象に「通貨危機」がある。前者は通貨当局(政府・中央銀行)がコントロールして実施するが、後者はそうではない。

 一般的な国際経済学の教科書に従えば、変動相場制においては為替相場(為替レート)は日々刻々変動する。貿易赤字が拡大すると為替相場は下落するが、これが当該国の輸出品の価格下落につながる。輸出品の価格が下落することによって輸出が伸び、貿易赤字が縮小していく。つまり、為替相場の変動は本来、このような「自動安定化装置」の役割を持つ。

 しかし、近年、「通貨危機」がけっこう発生している。「危機」という言葉は、経済、特に市場関係においては、急激な下落のことをいう。それも経済本体に悪影響を与えるぐらいの、コントロールできない急激な下落(大量の売り)を指す。通貨危機もそうで、1997年に起きたアジア通貨危機では、韓国・ウォンやタイ・バーツの為替相場(対米ドル)は2分の1に、特にインドネシア・ルピアは6分の1にまで下落した。

 為替相場は国際化した経済における重要指標の一つである。このような大きな下落は資金の引き上げでもあり、不動産バブルの崩壊、株価の下落や企業の倒産が続き、海外投資のさらなる引き上げなど、経済本体に大きなダメージを与えることとなった。その点で、通常の通貨安や通貨の下落とは性質が違う。

 以下で、これまでに起きた通貨危機のタイプと原因をさぐる。

通貨危機には3つのタイプがある

 通貨危機の原因は、突き詰めていくと3つある。第1は、金利、経常収支、経済成長率、財政収支といった通貨のファンダメンタルズと為替相場とのギャップだ。通貨危機は、通貨のファンダメンタルズと比較して現在の為替相場が過大評価されている場合に発生する。為替相場は基本的にそのギャップを埋めに行く性質を持っている。これが主因である。逆に、ギャップのまったくないところに通貨危機は発生しない。第2の原因は世界中を流れる巨額のグローバルマネー、第3は固定的な通貨制度である。

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