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「えっ? アメリカ人に人気のETFって何ですか!?」

世界最大の資産運用会社ブラックロックのETF本部に日本初の単独インタビュー!(アメリカ編その2)

  • 羽生 祥子

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2011年1月12日(水)

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 2008年9月に起きたリーマンショックを発端とした世界的な金融危機から2年余り。日本企業の株価はまだ回復していないが、海外はどうなのか。米ニューヨークのウォール街をはじめとする海外の金融都市や個人投資家たちは平静を取り戻しているのか──。

 このコラムでは銀行からお金を動かそう!」の連動企画として、マネー誌の新米女性記者「マネ美」が香港とアメリカに飛び、マネータウンと個人投資家の今を体当たり取材する。

 前回の企画「マネ美と金蔵デスクの企業年金探偵団」では、持ち前の行動力を生かして企業年金をめぐる問題に切り込んだマネ美。今回は、急きょニューヨークからサンフランシスコに飛び、世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのサンフランシスコ支社を訪問。同社が「iShares(アイシェアーズ)」のブランド名で世界シェア首位に立つ「ETF(上場投資信託)」事業のグローバルヘッドに、日本のメディアとして初めて単独インタビューする。その成否はいかに?

 ETFが香港やニューヨークで普及し始めているのを知ったマネ美(24歳)。さらに詳しく調べるため、デスクの金蔵(きんぞう、45歳)の計らいで、世界シェアトップのブラックロックのiシェアーズ本部を取材することになり、サンフランシスコに着いた後も興奮が冷めやらぬご様子……。

マネ美 「ETF(上場投資信託)※」の特徴をもっとよく理解できれば、日本の個人投資家にとって有益な記事が書けるはず。しかも、今回はブラックロックのiシェアーズ本部にまで取材できるんだから、しっかりと下調べしなきゃ。

※ETF(上場投資信託)

 ETF(上場投資信託)とは、証券取引所で取り引きされる投資信託。ETFはExchange Traded Fundの頭文字を取った略称。指数連動型上場投資信託とそれ以外のものの2つに大きく分けられる。指数連動型上場投資信託は、価格が東証株価指数(TOPIX)や米S&P500といった各国市場の代表的な株価指数、商品指数などの指数(インデックス)に連動するように運用される。ファンドマネジャーの腕次第で投資先や基準価格が大きく変わるアクティブ投信とは異なり、指数という明確な指標に基づいて購入できるといったメリットがある。

 そうだ! ETFについて詳しくて、関連の書籍を何冊も出している、ファイナンシャル・プランナーのカン・チュンドさんに電話して、ETFのポイントを教えてもらおうっと!

マネ美 もしもし、カンさんですか? お久しぶりです、マネ美 from サンフランシスコでーす!

晋陽FPオフィス代表のカン・チュンド氏
ETF投資入門』(日経文庫)

カン こんにちは、カンです。マネ美さん、お久しぶり! サンフランシスコで何をしているんですか?

マネ美 実は明日ブラックロックを訪問して、ETFのiShares(アイシェアーズ)について取材するんです。同社のiShares事業のグローバルヘッド(世界責任者)が日本のメディアの取材に初めて応じてくれることになって。ちょっと緊張してます! そこで事前にカンさんにETFの特徴を教えていただけないかと。

カン 楽しそうな取材ですね! ETFは20年前にカナダで産声を上げました。徐々に品ぞろえや資産残高が増えてきて、日本の東京証券取引所でも100種類近く上場しています。日本での認知度はまだまだ低いですが、世界中で取引額が急増しています。

マネ美 どうして海外で人気なんですか? 株や投資信託と比べて何が魅力なんでしょうか?

カン ETFの魅力を一言で言い表すと、「簡単、分散、低コスト」になります。

 ETFは投信と株式の特徴を組み合わせたものと考えると分かりやすいですよ。初心者にとっては複雑に聞こえるかもしれませんが、個人投資家がETFを購入するメリットは大きく3つあります。

 まず1つ目は、特定の指数(インデックス)に連動するように運用されていること。日経225やS&P500といった世界中の株式や債券、コモディティー(商品)などの指数に連動するように運用されている。ですから、どのETFを買えばいいか選びやすいんです。

マネ美 ファンドマネジャーの腕次第で投資先や基準価額が大きく変わるアクティブ投信と違って、明確で分かりやすい指数を基準にして選べるってことですね。

カン そうです。例えば新興国の成長に投資したければ複数の新興国の株価指数に連動するETFを、金に興味があれば金の価格変動に連動するETFを買えばいいんです。

 さらに指数連動で得られるメリットはもう1つあります。それは「分散効果」です。例えば複数の新興国に投資して投資リスクを分散させたい場合、各国の株や投信を個人で買いそろえるには多額の資金が必要になり、手間もかかります。その点、ETFは1本のETFでも新興国全体の株価指数に連動させているものもあるので、新興国に「丸ごと」投資できます。

マネ美 少ない元手で簡単に分散投資の効果を期待できるってことね!

カン 最後のメリットは、投資家にとっては最大の利点といえますが、ETFは投資するための運用時にかかるコストが低いんです。

マネ美 購入時の手数料と信託報酬のことでしょうか?

カン そうです。特に信託報酬(投資信託を保有している間に金融機関に毎年支払う手数料で、保有額に対してかかる運用コスト)はほとんど1%以下です。指数より上回る運用結果を目指すアクティブ投信のように、ファンドマネジャーなどの人件費や運用コストが含まれると1~3%くらいかかるのが通常ですが、それと比べれば中長期のコストはかなり低くなります。

マネ美 アクティブ投信に比べていいことずくめみたい。デメリットもあるんですか?

カン もちろんETFにも欠点はありますよ。

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