• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

円建て輸出の比率が過去最高に!

アジア進出と原油価格と円建て比率の関係

  • 宿輪 純一

バックナンバー

2011年2月21日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 自国通貨建ての貿易はメリットが大きい。自国通貨を契約(決済)通貨に使用できるならば、企業が実質的に為替変動リスクから開放されるからである。

 中国も緩やかではあるが「人民元の国際化」を推進している。通貨制度改革を始めて、2010年11月までの半年間で貿易額全体の3%が人民元建てとなっている。

 日本の財務省は半期ごとに「貿易取引通貨別比率」を発表している。最新の数字から読み取れる特徴を説明したい。

輸出における円建て比率は「アジア貿易」がポイント

 輸出における円建て比率は2010年上期に41%に達した。これは、これまでで最も高い比率になっている。2011年下期も同じ値を維持している。

 もちろん、貿易の建値通貨の選択については、さまざまな要因が考えられる。最近の状況は、輸出先が北米向けからアジア向けにシフトしていることが大きな原因と考えられる。北米向けはそもそも円建て比率が低い。いっぽうアジアの貿易相手への輸出は円建て比率が高い。

 下図は対世界の貿易(輸出)における円建て比率と対アジアの貿易(輸出)における円建て比率をまとめたものである。対アジアの輸出では平均して約50%が円建てであって、この数値はある程度安定している。

 つまり、対世界の輸出において円建て比率が上がっているのは、アジア向け輸出の比率が上がっているからである。実際、最近の輸出額を見ると、この10年間で北米向けが約30%から約15%に下がり、逆にアジア向けが約40%から約55%に上がっている。

 アジア向けはもちろん、米国などの先進国向けの輸出品であっても、組み立てなどの生産拠点をアジアに移転させる動きが継続している。ASEANを中心としたアジア諸国はFTA(自由貿易協定)が充実しており、関税などの障壁が低くなっているからだ。このため、日本で部品を作りアジアの子会社に円建てで輸出する動きが盛んになっている。

コメント0

「宿輪先生の通貨のすべて」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員