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G20 財務相会議がSDRを議論

SDRに人民元が採用される可能性はいかに

  • 宿輪 純一

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2011年2月28日(月)

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 2月18~19日の日程で、仏パリにおいてG20財務相・中央銀行総裁会議(以下、G20財務相会議)が開催され、共同声明を発表して閉幕した。「通貨」に特に関連が深い議題は「グローバルな不均衡」と「国際通貨制度」であった。

 共同声明によると、「グローバルな不均衡」の是正については、(1)公的債務残高と財政赤字、民間貯蓄率と民間債務、(2)貿易収支、投資所得などからなる対外収支などをモノサシとするとしている。為替レートや外貨準備という指標は外れることになった。

 今後の計画は、4月に開催される次回のG20財務相会議までに、具体的にモノサシを固め、そのモノサシでチェックする対象国を選ぶことになっている。その後10月の会議で行動計画を協議し、11月にカンヌで開催されるG20首脳会議で合意するというものである。

 「国際通貨制度」の改革については、ドル基軸通貨体制の現状に問題意識を持ち、IMF(International Monetary Fund:国際通貨基金)が管理するSDR(Special Drawing Rights:特別引き出し権)の構成する通貨群と比率を見直すべき、また外貨準備として利用するだけでなく、実体経済における使用範囲も広げるべきと提案した。

SDRは、IMF加盟国の疑似通貨

 SDRとは、IMF加盟国がIMFから借り入れをするときの、資金の引出権およびその単位である。1つの通貨ではなく、複数の通貨(ドル、ユーロ、円、英ポンド)を組み合わせた通貨バスケットを米ドル換算したものであるが、実質的には一つの通貨のように扱う。さまざまなフルーツが入ったフルーツ・バスケットをご存じだろう。通貨バスケットはその通貨版である。そのバスケットごとに値段がつく。

 SDRの構成通貨には、「国際的に自由な取り引きが可能」、「発行国の輸出規模が大きい」などの基準を満たす必要がある。現在、上記の4通貨が選ばれている。70年代には16通貨で構成されていた。

 SDR構成比率は、加盟国の保有割合(外貨準備として)と、民間における貿易と金融の取引割合をベースとして、IMFが5年ごとに改正する。今回の見直しで、下図に示す比率になった。ドルが41.9%(2.1ポイント低下)、ユーロは37.4%(3.4ポイント上昇)、ポンドは11.3%(0.3ポイント上昇)。円は9.4%(1.6ポイント低下)になりポンドに抜かれ4位に落ちた。

通貨バスケットの為替レートは安定している

 一般的に複数の通貨を組合せることによって為替レートは安定する。下図に示すように、SDRの方が日本円やユーロよりも上下に動く変動幅が狭く安定している。実際に、自国通貨の為替レートの決定に通貨バスケットを利用している国は、シンガポール、ロシア、そして中国などである。

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