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日本は中国をライバル視し過ぎ

清華大学・鄭泉水教授にインタビュー

  • 佐藤 紀泰(日本経済新聞産業部次長)

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2011年4月7日(木)

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 清華大学の鄭泉水教授は同大学が昨年夏に設立した戦略研究機関であるナノテク研究センターの責任者であり、機械工学部の学部長である。現在は世界が注目する物理学者として炭素素材分野などで精力的に論文などを発表している。

 鄭教授は、「夢の素材」である「カーボンナノチューブ」の量産技術を確立した信州大学の遠藤守信教授とも深い親交がある。日本と中国で世界をリードする先端分野の研究者がいかに協力すべきかなどについて聞いた。

(聞き手は佐藤紀泰=日本経済新聞産業部次長)

―― 信州大学の遠藤教授と共同で執筆された論文が最近、注目されています。

物理学者として世界的に注目されている清華大学の鄭泉水教授(写真:町川秀人、以下同)

  非常に軽くて強度の強い素材である「カーボンナノチューブ」は製造技術や様々な製品への応用できます。

 この分野の技術で遠藤教授はノーベル賞級の研究をされていると思います。最近ではそのカーボンナノチューブをゴムに添加して、それを高温高圧の海底油田の掘削装置の重要な部品として実用化しました。

 これは原油の可採埋蔵量を大きく増やすような技術であり、非常に重要なものです。私も、遠藤先生や、信州大学の野口徹・特任教授らと一緒に研究をしてきました。その論文における理論面で貢献できたと思います。

日本は戦略的なパートナーになれない?

―― 鄭教授は信州大学との共同研究をされているのでしょうか。

 共同研究というよりは、個人的な関係から一緒にやっているものです。遠藤先生が進められているプロジェクトは国際的に研究者を集められています。

 ただ、全体として見れば、日本のプロジェクトでは中国がなかなか入れない。このナノテクセンターでも現在は米国や欧州との共同研究が圧倒的に多いのです。企業で言えば、米IBMや米ボーイングなどと共同研究をしています。

 はっきり言えば、日本は中国を競争相手だと思い過ぎているのではないでしょうか。もっと長い目で見て、ウィンウィンの関係を築くべきです。中国の有力大学にしても、日本と協力できなければ、他国との関係を優先させます。現時点で、日本は戦略的なパートナーになっていません。

 特にナノテク分野では中国は米国との関係を非常に強めています。米国と中国の政府系の研究資金援助組織が協力しています。両国でナノテク分野の有力研究者を集めた会議を開いたりしています。

 重要なのは100元のケーキを1万元で売れるように日本も中国と協力することだと思います。そうすれば、お互いの取り分も大きくなります。中国との戦略的な提携関係を強化することで、日本の世界的な優位性をさらに強く発揮できるのではないでしょうか。

―― 清華大学のナノテクセンターは昨年8月に設立されましたね。この研究者はどのような狙いがあるのでしょうか。

コメント3件コメント/レビュー

ライバルなどと思っておりません。常識があり、騎士道や武士道精神の分かる国なら、競争相手として認めますが、それ以前の問題(100%信用できない)が解決しない国である限りは、数字ごときで負けても何とも思いません。(2011/04/07)

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いただいたコメント

ライバルなどと思っておりません。常識があり、騎士道や武士道精神の分かる国なら、競争相手として認めますが、それ以前の問題(100%信用できない)が解決しない国である限りは、数字ごときで負けても何とも思いません。(2011/04/07)

日本は中国をライバル視しているというより、警戒してるんだと思うんですが…。日本がどんな法律作ろうと無視されて、知的財産を全部持っていかれそうですもん。そういう相手と一緒にやりたいとは思わないのが普通では…。(2011/04/07)

米国が中国と組めるのは知的所有権侵害には裁判で対抗し、損害額の3倍を奪い返す仕組みがあるからでしょう。日本の裁判では損害額しか認めないから、中国人は負けても損は無いと考えるんでしょうね。ああいう国と組めよというなら負けた中国人が大損するような司法制度に変えるか、米国内でやるかしかないでしょう。(2011/04/07)

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