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G20が国際通貨システムの強化と不均衡是正に本腰

日本はG20の“監視”を財政改革のてこに

  • 宿輪 純一

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2011年4月28日(木)

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表1 G20参加国と監視の対象国(塗りつぶし)
G7 G7以外の国 国際機関
日本 中国 IMF
米国 インド 世界銀行
英国 ブラジル など
ドイツ ロシア  
フランス 南アフリカ  
イタリア 韓国  
カナダ オーストラリア  
  メキシコ  
  インドネシア  
  サウジアラビア  
  トルコ  
  アルゼンチン  
  EU  

※太線内はBRICS

(出所)G20プレスリリースに基づき筆者作成

 4月14~15日に米国ワシントンでG20財務大臣・中央銀行総裁会議が開催された。G20とは、表1にある20カ国と地域のこと。国際通貨システム(制度)など主要な国際経済問題について議論し、世界経済の安定的かつ持続可能な成長をその目的としている。首脳会合(サミット)や財務大臣・中央銀行総裁会議等がある。G20はアジア通貨危機などで国際金融システムの議論を進めるためには主要な新興国の参加が必要とされ、G7で設立が合意し1999年にスタートした。

 今回の会議では、世界経済、不均衡是正、国際通貨システムの強化、商品市場、金融規制について議論した。この中で、通貨に関係が深いのは、ずばり「国際通貨システムの強化」と「不均衡是正」である。今回の議論の中で、その方向性が見えてきた。

国際通貨システムを安定させるカギは各国の財務状況と資金フロー

 「国際通貨システムの強化」に関するキーワードは、流動性、外貨準備、通貨危機防止の取極めである。これらの3点について、参加国は基本的に“協調”の姿勢を示した。目指すところは、流動性の急激な動きを抑え、為替相場の動きを「安定」させること、であることが分かる。

 G20は「不均衡是正」を重視している。不均衡の巻き戻し、すなわち資金フローの逆転こそが「通貨危機」、すなわち国際通貨システムの危機だからだ。従って、そもそもの原因である不均衡を是正することが、国際通貨システムを安定したものにする。G20は均衡を是正すべき不均衡として、以下の2つを挙げた。第1は公的債務と財政赤字、民間貯蓄率と民間債務。これは要するに、国内の“財務”状況のチェックである。第2は貿易収支、投資所得及び対外移転のネットフローから構成される対外バランス。これは、貿易と投資を含めたネットの“資金フロー”を指す。

 今回の会議でGDP(国内総生産)がG20全体の5%以上の国を、“厳しく監視”することに決めた。世界経済に与える影響が大きいからである。表1に示した、中国を含めた7カ国が対象となる。やっと中国が議論の土俵に上がってきたというところである。強制力はないものの、不均衡の状況が世界的に公表されるということは、改善の動機付けになる。今後11月のカンヌ・サミットに向け、不均衡を是正するための具体的な対策と行動計画の検討に入る。不均衡が実際に是正されるまでには長い時間がかかるであろうが、議論は前進している。

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