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ダメージを受けた事業、「機能」で分析し選択せよ

実践!3・11後の新しい経営(1)

2011年6月13日(月)

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 ダメージを受けた企業、事業をどう立て直すのか?売り上げ、利益などの数字、課題からいったん離れ、本質的な「機能」から立ち戻って分析することだ。今必要な再建の考え方と分析方法を紹介する。

 今、ビジネス・リソースを見直すためにはどうすればいいか。

 むやみにリソースを減らそうとすれば、新たな問題が生じる。顧客や関係者の要求を満たすことが困難になったり、従業員や株主の希望を叶えることが厳しくなったりする。結局、大きくリソースを減らすことができないまま、仕方なくぎりぎりの状態で運営していくことになる。こうせずにリソースを見直すには方法がある。

 ヒントは、ファンクショナル・アプローチにある。ファンクショナル・アプローチは、対象の見方を変える思考法である。企業を本質から見直す必要があるときには、製品や部門個別の数字や課題から離れ、本質であるファンクションに立ち返ることが必要だ。

 ファンクションとは、すべての活動の源となる本質のこと。その本質を達成することが企業や個人の目的であり、日々の活動は、そのための手段であると考える。

 ファンクションは、その提供先も明確である必要がある。企業は、ファンクションの提供先から評価を受けて、業績を上げていくからだ。

 つまりファンクションとは「何のため?」「誰のため?」という質問の答えで表現できる。

 ソフトバンクを例に、企業のファンクションを見ていきたい(図1)。ソフトバンクの経営理念は「デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、企業価値の最大化を実現するとともに、人類と社会に貢献する」だ。

 この理念の中から、個々のファンクションを取り出す。ファンクションは、「◯◯を××する」と、名詞と他動詞の2語で表現する。

 個別のファンクションは、FASTダイアグラムと呼ぶ図を作りながら、目的と手段に振り分ける。右に置く手段は、左にある「何のため」という問いかけに対応し、左端が最上位ファンクションとなる。逆に、左から右に向かうと、「どうやって」という問いかけに対応する。理念からでは細かな手段までは読み取れないが、実際にはもっと右に大きく展開している。

 平時においては、経営陣は、右側の手段を管理していればいい。手段は、事業や部署ごとに、細かくブレークダウンされているからだ。

 しかし、経営上の大きな判断が必要なときは違う。

 左側を意識する必要がある。判断に迷う時、優先するべきはより左側のファンクションだ。そのファンクションの達成のためには、右側のファンクション群をそっくり入れ替えることもある。最も重要なファンクションからぶれることなく、取るべき行動を見極める力と勇気が、トップには求められる。

6割の情報で十分 即決を重視

 判断を下す時、有事の際には特に心がけるべきことがある。それは、情報を収集し過ぎないことだ。

 情報は、時間をかけて集めてはいけない。質も、量も、場も普段と異なるのだ。情報のすべてを検証し、全部揃ってから判断するような時間はない。時間をかけてよいのは、応急対応が終わり、復旧から復興に変わっていく段階になってからである。

 まず、6割の情報が得られれば、十分と考える。8割の達成を待っていては手遅れだ。得られる情報量が少ないのだから、必要な情報と不必要な情報の区別がものをいう。ここでも、ファンクションが重要になる。

 情報を効率よく収集するには、7つのポイントを考える。

 【1】何のために集めるか、【2】誰が集めるか、【3】何を集めるか、【4】どこから集めるか、【5】どんな方法で集めるか、【6】どの程度集めるか、【7】いつ集めるかの7つだ。

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「ダメージを受けた事業、「機能」で分析し選択せよ」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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