• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

原子力は20世紀のエネルギーだった

「核」では描けぬ経済の未来

  • 萱野 稔人

バックナンバー

2011年7月14日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回のコラムでは、エネルギーの問題が経済成長にとっていかに本質的なのかを考えた。もし19世紀後半に石油によるエネルギー革命がなかったなら、20世紀の経済成長はありえなかっただろう。石油という新しいエネルギーの活用は、単に産業技術の革新をもたらしただけではない。それはさらに生産力の上昇を通じて経済の新しい地平を切り拓いた。この新たな地平のもとで実現した生産拡大の局面こそ、20世紀に世界的な経済成長として人類が体験したものにほかならない。

 問題は、石油エネルギーにもとづいたこうした生産拡大のサイクルが既に閉じてしまっているということである。1970年代になって先進国の経済が軒並み低成長になってしまったのはそのあらわれである。石油エネルギーにもとづく産業がいったん社会にいきわたってしまうと、経済の量的拡大はそこで終わってしまうのだ。あとは、産業技術の革新的な発展か、人口の劇的な増加がなければ、生産拡大の局面はやってこないだろう。

 したがって、もし今後かつてのような生産拡大を実現しようと思うのなら、石油に代わる新たなエネルギー革命を引き起こすしかない。今回はその可能性について考えてみよう。

コメント2件コメント/レビュー

“革命”“産業革命”を言うのであれば、原子力も再生エネルギーも革命にはなりりえないと思う。なぜなら、蒸気でタービンを回して発電するという原理は変わらず、他への波及効果はない。石油は、単に発電にのみならず、様々な石油化学技術が生まれ、衣料から電気製品、ペットボトル、自動車までほとんど身の回りのものが石油由来となっている。果たして再生エネルギーにそこまでの“革命”は起こせるのか。例えば太陽エネルギーや地熱発電等が発電だけでなく、農産物の生産方式などにも革命を起こせるのか。次回、お願いします。(2011/07/14)

「哲学者・萱野稔人の超マクロ経済論」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

“革命”“産業革命”を言うのであれば、原子力も再生エネルギーも革命にはなりりえないと思う。なぜなら、蒸気でタービンを回して発電するという原理は変わらず、他への波及効果はない。石油は、単に発電にのみならず、様々な石油化学技術が生まれ、衣料から電気製品、ペットボトル、自動車までほとんど身の回りのものが石油由来となっている。果たして再生エネルギーにそこまでの“革命”は起こせるのか。例えば太陽エネルギーや地熱発電等が発電だけでなく、農産物の生産方式などにも革命を起こせるのか。次回、お願いします。(2011/07/14)

なるほど納得です。近年「原子力なんかくだらねえぜ」と感じていた理由が判りました。将来性が無いと思っていたからなんだなと。■インターネットや携帯電話の発展を見てると、30年先の未来も予測できないなと思います。今から30年前にインターネットや携帯の発展を予想していた人はほとんど居ないでしょう。30年後の原子力はウラン資源の枯渇でこの先どうしようと悩んでるだけでしょうけど。(エネルギーとしては太陽光か反物質(対消滅による物質自体のエネルギー転換)にシフトしてると思います。)■30年、たゆまず歩けば宇宙での太陽光発電(軌道エレベーターとセット)が実用化できて、ウランの枯渇(早くて29年後)にギリギリ間に合うかなと思っているのですが、これがなかなか。30年前の世界でインターネットや携帯の未来をこんこんと説いているような気分になったりします。技術的な目処は立ったので、あとはやるかやらないかの決断だけなんですけどね。(2011/07/14)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長