• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

非常時に真価発揮したパパママショップ

2011年8月26日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 東日本大震災の発生から一夜明けた3月12日の早朝。宮城県仙台市若林区にある電器店「アーバ・おおはし」の前には行列ができていた。

 電気や水道といったライフラインが寸断され、テレビの情報も入らない。こうした状況の中でアーバ・おおはしに太陽光発電設備があることを知る顧客が「携帯電話を充電させて欲しい」と並んでいたのだ。

 アーバ・おおはしを経営する大橋健一社長は、すぐに炭火を炊いて店頭での充電サービスを実施した。もちろん無料だったが、店の前に置かれたガラス瓶の中には充電サービスを受けた人たちが続々と義援金を入れていった。同店に電気が復旧したのは震災から3日後。だが、通り一本隔てると、震災から10日ほど電気が使えない家もあったという状況だった。

被災した多くの顧客が「アーバ・おおはし」の携帯電話充電サービスを利用した
「アーバ・おおはし」を家族で経営する。右側の人物が大橋電気商会の
大橋健一社長 (撮影:尾苗清)

地域密着店ゆえの経営判断

 アーバ・おおはしは、いわゆる家族経営の“パパママショップ”だ。一般論としては大手家電量販店に押され、小規模店の経営は厳しい。だが、仙台市内の大手家電量販店が軒並み閉店を余儀なくされた中で、アーバ・おおはしは店を開け続けた。

 もちろん、その根底には困っている人を助けたいという、人間なら誰しもが持つ思いがあったのは間違いない。実際に近所の小学校が避難所となり、そこから来た人が携帯電話を充電していったケースもあった。携帯電話という情報のライフラインを使えるようになった被災者には、何よりありがたいサービスになったことだろう。

 だが、重要なのはその行為が単なるボランティアではなく、アーバ・おおはしの経営にとっても重要な意味を持っていたということだ。

コメント0

「復興への道」のバックナンバー

一覧

「非常時に真価発揮したパパママショップ」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

短期保有者のいいようにさせたら、中長期で保有したいと考えている株主はどうなるのか。

貝沼 由久 ミネベアミツミ社長