「特集の読みどころ」

ニッポンの宇宙力

世界に挑む8兆円産業

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2011年8月29日(月)

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 2011年は、日本の宇宙産業にとって非常に重要な歴史的な転換点に当たる。

 今年5月20日、仏領ギアナの宇宙センターから欧州製ロケット「アリアン5」が打ち上げられ、夕暮れの迫った天空に吸い込まれた。南米の大地に響き渡ったその轟音は、日本の宇宙産業が世界市場に乗り出したことを告げる号砲でもあった。

 アリアン5に搭載されていたのは、シンガポールと台湾の企業が共同で所有する通信衛星「ST-2」で、開発したのは三菱電機。国産の人工衛星が外国企業に採用されたのは今回が史上初となる。

 こうした動きは、決してこの1ケースだけではない。同じ三菱電機は今年3月、三菱電機は、今年3月、トルコの国営衛星通信会社から「トルコサット4A」と「同4B」の2機を受注することにも成功。2013年と2014年の打ち上げに向けて、神奈川県鎌倉市に構える三菱電機の人工衛星製造拠点「鎌倉製作所」で開発を進めている。

三菱電機はトルコで人工衛星を2機受注した。2013年から打ち上げが始まる

 ベトナムやチリなどでも、日本製宇宙機器の売込みは進んでいる。

 それまで国内に閉じ込められていた日本の宇宙産業。それが世界に打って出始めた。2011年は日本の「宇宙産業元年」と言える。

 国産の宇宙機器がここへ来て、新興国を中心に一定の評価を受けているのは、従来の日本製にはない特徴があるからだ。

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