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基本が分かれば怖くない「税効果会計」

税効果のイメージをつかもう!(その1)

  • 松尾 絹代

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2011年9月6日(火)

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 気象庁の長期予報によれば、今年は例年より長い残暑となるそうです。エアコンの使用のため、電力使用率とにらめっこするのも、まだしばらく続きそうだな、と思っていた折、電力使用率の計算が誤っていたというニュースを目にしました。実際よりも少ない数値が公表されていた、とのことで、トラブルがなかったから良かったものの、一歩間違えれば、と思い、怖くなりました。

 数字の間違いが怖いのは、財務諸表も同じです。例えば、実際よりも利益が過大な(架空利益の計上)財務諸表が出回れば、その業績を信じて株式を購入した投資家が、株価大暴落で大損害を被るかもしれません。そのため、公認会計士等の監査で、決算書を事前にチェックし、不測の損害を防止しています。とはいえ、財務諸表は、やはり電力使用率よりは複雑です。絶対値だけでは判断できませんし、読み方も一様ではありません。第3回の「本日のミニレッスン」でご紹介しましたが、利益も複数あります。会社の比較に当たっては、売上高などと対比しないと、状況を読み間違うこともあります。

 また、会計ルールは変化を続けています。投資家に、より明瞭に会社の姿を伝えるためなのですが、一方で、会計がどんどん難しくなり、財務諸表が分からないという声も聞こえてきます。投資家のための会計ルール変更が、かえって投資家を混乱させてしまえば、まったくの逆効果です。特に復興が重要命題となっている今、このような投資家の市場離れは、放っておけないことです。

 そこで、あえて会計は難しくありません! と主張したいと思います。会計ルールの一つひとつにある考え方を理解せずにテクニックに走ると、覚えることだらけで分からなくなりますが、財務諸表を読む際に大切なのは、むしろ会計の考え方です。今回、難しいといわれる税効果会計をテーマにすることで、会計をぐっと身近に感じていただければと思っています。今回と次回の2回にわたり、できるだけ丁寧にご説明したいと思います。

利益と税金は連動しない?

 財務諸表の利益の中でも、注目を集める利益が当期純利益(マイナスであれば、当期純損失)です。連結損益計算書(連結PL)でも単体の損益計算書(PL)でも、一番下に出てくる最終的な利益です。参考のために、武田薬品工業の連結PLを右に示します。

 赤で囲んだ最下行「当期純利益」は、最終的なもうけを示す利益といわれ、売り上げやコストから税金まで、一切を考慮した後の利益です。その4行上の赤で囲んだ「法人税等調整額」。これが後ほどご説明する税効果会計に関連する1行です。なぜこんな1行が必要になるのか、これから丁寧にご説明します。

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