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リスクマネーがリスクを嫌い始めた

米ベンチャーキャピタルに忍び寄る異変

2013年6月26日(水)

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 米国に異変が起きている。ベンチャー投資家が「安全志向」に走っているのだ。

 よく知られているように、企業の活発な新陳代謝は米国の強みである。米国では毎年、全企業数の2%に相当する60万社もの新しい企業が誕生している。これらの3年後存続率は6割程度と、淘汰のスピードも速いが、生き残り組の中には、グーグルやアマゾン・ドット・コム、フェイスブックなど、世界的な企業に成長した事例も少なくない。

 こうした 旺盛な起業家精神を陰で支えてきたのが、ベンチャーキャピタル、いわゆるリスクを厭わないお金の存在である。

景気回復にも関わらず伸び悩むベンチャー投資

 米国ベンチャーキャピタルの規模は、主要先進国の中でもとりわけ大きい。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、2009年に実施された新興企業向け投資のうち、およそ6割が米国のベンチャーキャピタルによるものであった。2番手であるフランスのシェアが1割にも満たないことを考えると、まさに桁違いの存在感と言えるだろう。

 債務問題が尾を引く欧州などに比べ、米国経済の回復基調が鮮明なだけに 、ベンチャーキャピタルの活動も、さぞ活発化していると思われるかもしれない。だが、実態はどうやらそうでもないようだ。

 下の図1は、全米ベンチャーキャピタル協会が集計している年間投資額の推移を見たものである。これによると、2009年をボトムに回復に転じた投資額が、2012年には再び減少していることが分かる。今年1-3月期の投資実績も、前年の同じ時期に比べおよそ6%下回っている。活発化するどころか、下げ止まりの気配さえ、いまだうかがえないのが現状である。

図1 ベンチャー・キャピタルの投資額
(注)13年は第1四半期の前年比で先延ばし。
(資料)全米ベンチャーキャピタル協会

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「リスクマネーがリスクを嫌い始めた」の著者

太田 智之

太田 智之(おおた・ともゆき)

みずほ総研ニューヨーク事務所長

1969年京都府生まれ。95年京都大学大学院農学研究科修了。富士総合研究所(当時)入社。2012年7月より現職。テレビ東京ワールド・ビジネス・サテライトのワールド・マーケットに出演中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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