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賃上げだけで格差は解決しない

「アメリカン・ドリーム」成功率が場所によって違う理由

2014年2月13日(木)

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 「4年にわたる経済成長が続いているが、格差は広がり、(社会階層の)上方に移動することは難しくなっている」

 米国のオバマ大統領は、先月、今年の施政方針を示す一般教書演説の冒頭でこう述べ、最低賃金の引き上げなどを通じて、格差是正に取り組む方針を明らかにした。

 米国では、努力次第で夢をかなえることができる、いわゆる「アメリカン・ドリーム」という考え方が広く共有されてきた。しかし、オバマ大統領の演説が示すように、今、その成功神話に対する信頼が足元で揺らいでいる。

成功はたゆまぬ努力の賜物?

 所得格差の現状を見てみよう。下のグラフは、OECD加盟国について、所得上位20%の平均所得が下位20%の何倍に相当するかを表したものだ(2010年の統計に基づく)。これをみると、米国は7.9倍と加盟27カ国平均(5.1倍)を大きく上回っていることがわかる。つまり、それだけ上位と下位の所得格差が大きいということだ(ちなみに2009年のデータになるが日本はおよそ6倍)。

(注)所得上位20%と下位20%の平均所得の比率。
(資料)OECD

 もっとも、米国の所得格差が大きいのは今に始まったことではない。格差があっても世論の関心は、これまで必ずしも高いわけではなかった。なぜなら、成功者が大金持ちになることで格差が生まれても、それは本人のたゆまぬ努力の賜物と信じられてきたからだ。

 しかし、ここにきて格差に対する米国民の寛容さにも変化がみられるようになってきた。努力しても報われないと感じる国民が増えているためだ。その背景には、アメリカン・ドリームの前提となる「機会の平等」に対する不信がある。

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「賃上げだけで格差は解決しない」の著者

太田 智之

太田 智之(おおた・ともゆき)

みずほ総研ニューヨーク事務所長

1969年京都府生まれ。95年京都大学大学院農学研究科修了。富士総合研究所(当時)入社。2012年7月より現職。テレビ東京ワールド・ビジネス・サテライトのワールド・マーケットに出演中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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