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重厚長大産業が目指す「軽薄短小」

6月20日号

2011年6月20日(月)

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 今からおよそ30年前、日経ビジネスは特集で「軽薄短小」というキーワードを打ち出しました。「より軽く、薄く、短く、小さく」を志向する考えで、ヒット商品から産業構造の変化まで新しい時代を表した言葉として、その後、広く浸透しました。

 ただ当時、一部では誤解もありました。日経ビジネスはいたずらに「重厚長大産業の衰退」を煽っていると捉えられたのです。実際には、重厚長大だろうと、サービス産業だろうと、軽薄短小化の衝撃に耐えられない企業は沈んでいく、知恵と工夫でこの大きなうねりに立ち向かおう、というのが特集の趣旨でした。省資源、省エネルギーが叫ばれる今、再びこの言葉の重みが増している気がします。

 今号の特集「今、本当に強い会社」では、約3500ある全国上場企業の中から、リーマンショックや震災を経ても力強く成長している企業群を厳選しました。この種の調査をすると、自動車、電機、精密、製薬などのトップメーカーが並ぶのが通常ですが、顔ぶれを見ると、いわゆる重厚長大産業が意外に多いことが分かります。

 ただ、そこに名を連ねた企業を見ると、業種分類では化学や繊維、機械などに属していても、実際には高付加価値製品に軸足を移し、小型軽量化や省エネに取り組んできたところが目立ちます。不断の努力で競争力を磨いてきたことが新興国市場などで花開いているようです。改めて企業の好不調は、どの業種に身を置くかという受け身の姿勢ではなく、個々の企業がどの成長分野に切り込むかという能動的な行為で決まると実感しました。

2011年6月20日号より

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「重厚長大産業が目指す「軽薄短小」」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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