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「モノポリー」化する資源争奪戦

2011年8月8日(月)

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 世界中に愛好者がいるゲームに「モノポリー」があります。英語で「独占」を意味するこのゲームはもともと米国生まれで、参加者は双六(すごろく)の要領でボード上を周回しながら、不動産を購入していきます。他の参加者と取引するなどして、同一グループの不動産を揃えると、一気に資産価値が高まり、他の参加者から高額な賃借料を徴収できるようになります。

 私の経験では、ゲームの前半で不動産を獲得できた者はそれを交渉のカードに使えるので、ゲームを優位に運べます。逆に不動産を持てなかった者は支払いが膨らみ、最終的に破産に追い込まれることが多いようです。終盤での大逆転劇はそれほど起きません。

 現在、世界中で起きている資源の争奪戦はこのゲームに似ています。原油、貴金属、レアメタル(希少金属)、食糧、水産資源など、あらゆる市況商品を巡って、獲得競争が繰り広げられています。資源を持つ者はそれを交渉のカードにして、さらなる資源の確保に乗り出せます。1つの資源を「独占」に近い状態まで持っていけば、かなり優位な立場を築けます。一方で、「持たざる者」は常に交渉が後手に回ります。

 モノポリーに例えれば、今の日本の状況は、決め手となる交渉のカードを持てずに、ボード上を周回しながら、高騰していく賃借料を支払い続けている状況でしょうか。このままでは国も企業も次第に懐事情が苦しくなっていきます。足元では円高対策が危急の課題となっていますが、もう1つの忍び寄る危機にも目配りが必要です。今号の特集では、日本が「資源力」を磨く術(すべ)を検証しました。

2011年8月8・15日合併号より

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「「モノポリー」化する資源争奪戦」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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