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政治が忘れた「はやぶさ」の高揚感

2011年8月29日(月)

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 今号の表紙をご覧いただいた読者の方は、違和感を覚えたかもしれません。世間で次期首相を巡って政局が動いている最中に、子供が空を見上げている絵とは、何とも能天気に映ったことでしょう。政局の行方が見えない段階でこの原稿を書いていますが、この号が出る頃は、恐らくメディアが政治一色に染まっていると思います。こんな時に異なる内容の特集を組むのはリスクがありますが、今回はあえてそうしました。こんな時だからこそ、国民の夢や高揚感について考えてみたいと思ったからです。

 ここ数年、新聞のニュース記事を読んで一番感動したのは、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還でした。通信が途絶え、エンジン部品が故障し、満身創痍の状態で地球に帰り着いたその奇跡のストーリーを読んで、当時、不覚にも目頭が熱くなったことを覚えています。はやぶさの成功はその後、日本の子供たちに宇宙ブームをもたらすとともに、日本の技術レベルの高さを世界に示すことにもつながりました。

 あれから1年余り。当時の高揚感が薄れてきたのはとても残念です。もちろん、「ニッポンの宇宙力」には、課題もたくさんあります。しかし我々が想像している以上に、成長産業に育つだけの潜在力を持っています。それに何よりも宇宙開発には、次代を担う子供たちに夢を与え、挑戦の大切さを知ってもらうという使命があります。

 高度成長期に描かれた子供たちは、表紙のような目をしていました。今はどうでしょう。政治も企業経営も、堂々と夢やビジョンを語るリーダーが減ったような気がします。

日経ビジネス 2011年8月29日号より

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「政治が忘れた「はやぶさ」の高揚感」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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