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空洞化は同じ土俵で戦えないから起きる

2011年11月28日(月)

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 増税論議が熱を帯びてきました。消費税や富裕者層への増税などが議論されていますが、個人的には「誰から取る」よりも先に、「漏れなく取る」ことを優先してほしいと思います。税の捕捉率が低く、真面目に納税している人がバカを見るような現状では、どんな増税案が浮上しても、多数が賛成するとは思えません。納税者番号制の導入などを通じて、捕捉率を高めることが、国民に増税を納得させるための、遠回りのようでいて、王道のような気がします。

 もちろん、捕捉率が低い直接税から捕捉率が高い消費税中心の税体系に改編することは不公平是正の1つの方策だと思います。かといって、所得税などの捕捉率の低さを放置してよいわけではないでしょう。繰り返しになりますが、公正さを担保することが重要です。多くの日本人は国家財政の危機を認識しており、公正であれば、増税を受容する人は少なくないと思います。

 同じことが企業にも言えます。今号の特集は「数字が語る ニッポンの六重苦」。日米韓の企業財務分析を通じて、円高や高い法人税などが日本企業にいかに不利に働いているかを徹底検証しました。分析の結果、韓国企業などと比べた競争条件がやはりフェアでないと思えるものがたくさん存在しました。一方で、企業の自助努力で解決できそうな課題もあります。多くの日本企業は競争条件が同じであれば、戦う覚悟はできているはずです。空洞化は必ずしも「競争に勝てない」から起きるのではなく、経営者が「このままでは同じ土俵で戦えない」と感じるから起きているのです。

日経ビジネス 2011年11月28日号より

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「空洞化は同じ土俵で戦えないから起きる」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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