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スマイルカーブとの戦い

2011年12月19日(月)

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 「我々もスマイルカーブと戦っているんですよ」。最近、トヨタ自動車の役員にこう説明を受けました。スマイルカーブとは、電子機械産業などの収益構造を表す言葉で、企業活動の上流に位置する開発や部品製造の工程と、下流に当たるサービスや修理などの収益性が高く、中間の製造段階は儲からなくなっている現象を指します。横軸に開発からサービスまでの工程を、縦軸に収益性を取ると、人が笑った時の口のような両端が持ち上がった曲線を描くので、こう呼ばれます。

 マイクロソフト、インテルなどの米企業と提携したり、青森県や愛知県で未来の街作りの実験をしたり。このところのトヨタは不可思議な行動が目立ちますが、いずれもスマイルカーブの両端を取りに行く動きとして見れば理解できるでしょう。もう1つのスマイルカーブとの戦いが、下に垂れ下がった中央部分を持ち上げること、つまり、製造工程の収益性向上です。この点、トヨタは東北の工場などを中心に、新たなモノ作りの実験に着手しており、特集でも詳しく紹介しました。

 「トヨタの自戒」「トヨタの危機」「トヨタの見えざる未来」。日経ビジネスはほぼ毎年と言ってよいほど、トヨタの特集をしてきました。停滞気味の自動車産業の雄を追いかけることについては、「またトヨタか」と揶揄されることもあります。しかし、円高や大災害によるサプライチェーンの寸断などトヨタが直面する課題は日本の製造業に共通する課題です。逆境の中でトヨタが描く未来図を取材することは、多くの読者の皆様のニーズとも合致していると確信しています。

日経ビジネス 2011年12月19日号より

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「スマイルカーブとの戦い」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師