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サプライチェーンもガラパゴス

2012年3月5日(月)

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 日本はサプライチェーンマネジメントもガラパゴス化していたのではないか――。今号の特集班の報告を聞いて、そんな感想を持ちました。多品種少量生産、ジャスト・イン・タイム物流、在庫管理システムなど、日本企業は世界と比べて緻密な仕組みを築いていた方だと思います。ところが、緻密すぎて、自然災害が発生した時に、迅速に代替が利きませんでした。東日本大震災でもタイ洪水でも、とりわけ海外の調達先の確保に苦しみました。

 部品や素材メーカーに求める品質や仕様が、グローバルに標準化されていなかったことが原因の1つのようです。国内の厳しい競争を勝ち抜くために、多くの企業は品質を磨き、納期を短縮化し、商品数を増やしてきました。ただ、それは技術力のある中小企業が集積する国内だからこそ、実現できた面があります。その国内のチェーン(鎖)が分断された途端、つなぎ留める術がなかった。真に合理的なサプライチェーンではなかったと言えます。

 「究極の物流は、在庫を持たないこと、商品を運ばないこと」。以前、企業の物流戦略を取材している時に、こんな話を聞いたことを思い出します。多品種少量を扱う最新鋭の物流センターを見ると、その企業が先端を行っているように錯覚します。しかし、そもそも部品を標準化し、商品数を絞り込んでいれば、そんなセンターは不要だったのかもしれません。日本企業の利益率が総じて低いのは、品目数の多さが一因と言われています。サプライチェーンを元の形に戻そうとする前に、一度、今までの常識を疑ってみる必要がありそうです。

日経ビジネス 2012年3月5日号より

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「サプライチェーンもガラパゴス」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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