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火の粉をかぶるトップかどうか

2012年3月19日(月)

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 「格好の良い時だけ社長が出て、格好の悪い時は部下を出すというわけにはいかない。営業の責任者でなく、自分が説明すべきだと思ったから、取材に応じた」。今号で紹介した鈴木修・スズキ会長兼社長のインタビューの一節です。2輪事業でライバルに大きく水をあけられてしまった原因を「僕の失敗。僕が一番反省しないといけない」と率直に語っています。

 今号の特集のテーマは大王製紙やオリンパスなどのガバナンス(統治)問題。最近、企業不祥事を起こした企業のトップと、鈴木氏の説明能力の違いを感じざるを得ません。鈴木氏は82歳。誤算が重なったとはいえ、世代交代が進んでいないことを考慮すれば、今のスズキはガバナンス先進企業とは呼べないでしょう。ただ、少なくとも、都合の悪い時に部下に説明責任を擦りつけるようなトップではありません。

 オリンパスや東京電力が典型ですが、不祥事で社長が当初、会見に姿を現さないケースが目立ちます。本人にその自覚がないのか、周囲が守ろうとするのか、それぞれのお家の事情は分かりません。ただ、トップが雲隠れした企業は、その後、決まって「隠蔽体質」のレッテルを貼られています。

 大企業の多くは、1つの事業分野が不振に喘いでも、何とか持ちこたえられるでしょう。しかし、不祥事対応で致命的なつまずきがあれば、存亡の危機に立たされます。危機に瀕して逃げ惑うトップを抱えることほど、会社にとって不幸なことはありません。あなたの会社はいかがでしょうか。大災害や不祥事が相次ぐ今だからこそ、考えてみたいテーマです。

日経ビジネス 2012年3月19日号より

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「火の粉をかぶるトップかどうか」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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