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イケアの媚びない経営

2012年3月26日(月)

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 スウェーデンに本拠を構える、世界最大の家具チェーン、イケア。日本の港北店(横浜市)は26カ国、287店舗の中で最大級の集客力を誇るそうです。なぜ、イケアは日本の消費者を惹きつけたのか。手頃な価格が支持されていることは間違いありませんが、それだけではないでしょう。デフレが進む日本では、品質、価格の両面でイケアと遜色のない商品を揃える家具チェーンはほかにもあります。

 むしろイケアの強さは徹底した独自性の追求にあります。母国の国旗をイメージした店舗の外観や、順路に沿ってモデルルームを眺めていく店内レイアウトは世界中どこも同じ。商品設計は本部一括で、新商品の開発には最短でも2年を費やすそうです。イケアが提案するのは北欧流の暮らしであり、「日本でこたつを売ることはあり得ない」とのこと。イケアの経営から伝わってくるのは、「媚びない姿勢」であり、それが差別化につながっています。

 今号の第1特集のテーマは「脱デフレ」。低価格を売り物にするイケアを第2特集で取り上げるのは、一見、矛盾しているように映るでしょう。ただ、「安さプラスα」を追求するイケアの姿勢には脱デフレのヒントも隠されている気がします。競合他社の値引きに対抗し、新商品が出れば類似品を投入する。同じ産業に数多くの企業がひしめき合う。そんな日本にありがちな「模倣の文化」がデフレを助長しています。各社が独自性を追求することが消耗戦からの脱却の王道でしょう。イケアから学ぶべきは、コスト削減の手法もさることながら、ブレない経営に徹することだと思います。

日経ビジネス 2012年3月26日号より

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「イケアの媚びない経営」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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