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物流と情報技術を押さえた者が食糧を制する

2012年8月27日(月)

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 大勢のトレーダーが休みなく売買の指示を出している。大型の電光掲示板には、世界各地の穀物相場が表示されている。今から7年前、為替のトレーディングルームかと思えるような光景を見たのは、トウモロコシ畑が広がる米イリノイ州の田舎町でした。穀物メジャー、米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)の本社です。世界の穀物流通は市場原理で動いており、物流と情報技術を押さえた者が食糧を制する。当時そんな思いを強くした記憶があります。

 食糧安全保障のために自国の食料自給率を上げることは重要です。ただ、それ以上に重視すべきなのは、世界の穀物流通に積極的に関わっていくことではないでしょうか。穀物の買い付けから集荷、輸送、保管までを手がけ、必要不可欠な存在になっておく。そうすれば、いざという時に食糧確保を優位に進められる。それが現実解のような気がします。丸紅をはじめとした日本の大手商社が権益確保に動いていますが、政府もあらゆる手段を通じてこの動きを支えてほしいものです。

 恐らくデフレが進行する日本は、最も食糧危機を感じにくい国と言えるでしょう。今でも街中には食品が溢れ、外食、小売店、家庭などで大量に廃棄されています。しかし、国外に一歩出れば、食料高と飢餓の問題は世界の最重要課題と言っても過言ではありません。今号の特集のタイトルは「食糧非常事態宣言」。表紙には日本地図の形をしたステーキを使いました。弱肉強食の時代に突入した世界の食糧事情。日本はフライパンの熱を感じているでしょうか。

日経ビジネス 2012年8月27日号より

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「物流と情報技術を押さえた者が食糧を制する」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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