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そんな都合のよい「グローバル人材」はいるのか

2012年12月25日(火)

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 OKY(オーケーワイ=おまえが、来て、やってみろ)。今や海外駐在員の間で広く知られるようになった“隠語”です。今号の特集でも触れていますが、現地の事情を知らない日本の本社から、無理難題が来た時などに使います。駐在員が集まる現地の飲食店では、「全く本社のやつらは、OKYだよな」が合言葉。この表現そのものは昔から存在したようですが、中国の市場開拓などで苦労する企業が増えたこともあり、駐在員の間で傷をなめあう言葉として定着したのでしょう。

 今回、特集に取り組んでみて、日本企業がイメージする「グローバル人材」というのは、つくづく都合がよい人材だと感じました。外国語が堪能なうえに、日本の文化も理解している。本社の仕事の進め方や幹部の意向をくみつつ、海外では現地の事情を考慮して、エネルギッシュに仕事をこなす。世界中にそんな人材がどれほどいるでしょう。もう1つ略語を使えば、本社が「まるドメ(まるっきりドメスティック)」のままでは、グローバル人材を採ることも、活かすこともできないのです。

 ここまで書いて、昔の情景を思い出しました。日本企業がMBA(経営学修士)人材を持て余していた頃と似ていませんか。当時も受け入れ側の意識が変わらず、MBAホルダーの多くが宝の持ち腐れになっていました。それでも当時はまだ国内を収益源としていた企業が多く、「MBA社員は使えないな」と言っていれば済んでいました。しかし今や成長の拠り所は海外です。本社側が「我々はまるドメだから」と言って、ふんぞり返っている場合ではないと思うのですが。

日経ビジネス 2012年12月24-31日合併号より

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「そんな都合のよい「グローバル人材」はいるのか」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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