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反日・中国としたたかにつき合う

2013年2月18日(月)

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 「日本企業は相手を信用しすぎかもしれません」――。「反日・中国と生きる道」と題した今号の特集のゲラを読みながら、2011年にロッテグループの重光昭夫会長を取材した際に聞かされた言葉を思い出しました。「なぜ日本企業の中国ビジネスはうまくいかないことが多いのか」と質問した時の回答でした。「新興国は低信頼性社会。何が起きるか分からない。例えばあるビルを建設会社に頼んだ際、手抜きなくやっていると誰が証明できますか」。こう続いたと記憶しています。

 新興国を攻める際には、都市の中心部に「ロッテ」の名を冠した複合ビルを建て、百貨店やホテル、レジャー施設などを展開する。そうして地元に社名を知らしめ、菓子や飲料を販売していく。これがロッテの勝利の方程式です。その際、グループに建設や石油化学部門を持つ強みを生かして、再開発事業を決して地元の業者任せにしない。将来の政治リスクも考えて地元自治体には精いっぱい恩を売っておく。こうした、したたかさが同社の新興国での快進撃を支えています。

 安心・安全の国に育った我々は、どうしても性善説に立って、物事を考えがちです。そのこと自体は悪いことだとは思いません。ただ、特に中国では現地の顧客や従業員、取引先に尽くそうとする熱い気持ちと、相手の言いなりにはならないという冷静さの両方が必要です。特集で紹介していますが、3回目を数える反日デモ後の中国人消費者調査でも、日本製品の不買意識に劇的な改善は見られませんでした。この国とは、したたかにつき合っていくしかありません。

日経ビジネス 2013年2月18日号より

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「反日・中国としたたかにつき合う」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長