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安倍政権に見る敗者復活の効用

2013年2月25日(月)

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 戦後総理としては久しぶりに、2度目のチャンスを与えられた安倍晋三氏。現時点までの安定した政権運営ぶりを見ると、「失敗の効用」を意識せざるを得ません。1度目は閣僚の不祥事が相次ぎ、参議院選挙で大敗、自身の健康問題も出て、退陣を余儀なくされました。自らのビジョンに固執し、右傾化したことも支持率低下につながったと言われています。その教訓からか今回は閣僚に経験者を重用、憲法改正や教育改革といった夢は後回しにし、経済に特化して奏功しています。

 敗者に対して冷酷と言われる日本社会。安倍氏の総理返り咲きも、待望論が起きたわけではなく、敵失や消去法の結果といった方が正しいでしょう。ただ、これを機に、敗者復活に対する考えが変わってほしいと期待します。欧米では、失敗した社長にしばしば次の仕事が舞い込みます。成功しても、失敗してもその人は貴重な経験をした人と見なす文化があるからです。日本でも、失敗した経営者や政治家を資産と捉え、合理的に活用する文化やシステムがあっていいと思います。

 もちろんアベノミクスの真贋を見極めるのはこれからでしょう。現段階では徹底した金融緩和で円安、株高を演出したにすぎません。今の状況をクルマの運転に例えれば、金融緩和と財政支出というアクセルを全開で踏み込み、右に傾こうとするハンドルを握りしめ、参院選まで真っすぐ走ろうとしている状態でしょう。しかし、成長戦略という給油がなければ、いつかガソリンは切れます。安倍政権はしっかりと給油し、安定走行ができるのか。特集で検証しました。

日経ビジネス 2013年2月25日号より

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「安倍政権に見る敗者復活の効用」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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