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姥捨て山を作らないために

2013年3月4日(月)

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 今号の特集のサブタイトルに「姥捨て山」という表現を使うかどうかは最後まで迷いました。口減らしのために高齢の親を山に捨てるというストーリーはやはり不道徳であり、年配の読者の皆様を不快にさせるのではないかと懸念しました。ただ、最終的にこの表現で行こうと決めたのは、特集はあくまでも姥捨て山を“作らない”方法を考えるのが趣旨だというのが1つの理由。そして、最後に背中を押したのは、物語の多くは、美談として語り継がれていることでした。

 諸説ある姥捨て山のストーリーですが、2つに大別されます。1つは、息子が親を山に捨てることができず、国のお触れに背いて家にかくまったところ、その親が年の功を発揮して国の難題を解決。それを知った殿様が、お触れを撤回し、老人を敬うようになったという話。もう1つは、息子が親を背負って山に向かう道中、親が小枝を折っているので、その理由を尋ねたところ、「おまえが帰り道に迷わないように」と言われ、心打たれた息子が親を連れて帰るという話です。

 前者は、現役世代が高齢者の人生経験や能力を再認識する話、後者は、高齢者が我が身のことよりも先に若者の行く末を案じる話と言い換えることもできるでしょう。法改正によって到来する“65歳定年時代”を前に、企業はどう備えるのか。コストを抑制しながら若手と60代社員の双方の意欲を引き出す職場作りのノウハウを特集しました。ただ、仕組みや制度も重要ですが、大前提となるのは、お互いの世代が思いやり、労わり、慈しむ気持ちだという気がします。

日経ビジネス 2013年3月4日号より

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「姥捨て山を作らないために」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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