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原発版「大きすぎてつぶせない」

2013年3月11日(月)

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 Too big to fail(大きすぎてつぶせない)――。ビジネスの世界でこの言葉は、一般に、大企業や金融機関を延命させる時に使います。既に実態は破綻しているのに、景気や雇用、取引先に与える影響が甚大すぎてつぶせない。あるいは、政治家や官僚、金融機関なども一緒に責任を取らされてしまうのを懸念して、清算しようとしない状況を指します。このToo big to failの原発版と言えるのが、青森県六ケ所村にある使用済み核燃料の再処理工場でしょう。

 経済産業省は使用済み核燃料の取り扱いに関する2013年からの5カ年計画で、「全量再処理」を継続する方針を固めたもようです。ただ、この再処理事業は技術的なトラブルなどから計画延期を繰り返しており、経済的に見ても、地中に直接埋める「直接処分」よりも高くつくと試算されています。それでも全量再処理に傾く背景には、使用済み核燃料の受け入れ先となっている青森県を現時点で刺激したくないという事情があります。まさに影響が大きすぎて動きが取れない状況です。

 「3・11」から2年が経過しました。この節目の号で、我々は何を特集のテーマにすべきか。最終的に行き着いたのが、「核のゴミ」の問題です。被災地の復興にしても、今後のエネルギー政策にしても、この問題を放置したままでは、方向性が出せません。もちろん、核のゴミの処分方法は世界を見渡しても明確な解が存在しません。ただ、日本よりは正面から向き合おうとしている国が多いようです。英国やチェルノブイリの実情も踏まえたうえで、現実解を考えました。

日経ビジネス 2013年3月11日号より

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「原発版「大きすぎてつぶせない」」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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