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モジュール型モノ作りの盲点

2013年6月3日(月)

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 「極端なことを言えば、仮に永遠に原因を特定できなくとも、787型機は安全です」。運航を再開させた米ボーイングの新型機。今号の「敗軍の将、兵を語る」欄で、同社の幹部がこう強調しています。要約すれば、「バッテリーの発煙の原因が1つに絞り込めない。だから、想定されるすべての原因に対策を施したうえで、仮に一部に不具合が生じても、ほかの機材には影響を与えないようにした」という説明。理屈は分かるのですが、何かモヤモヤした気分が晴れません。

 ボーイングの幹部はこうも語っています。「(バッテリーを構成する)セルに釘を打ち込んだり、荷重をかけてつぶしたり、オーブンの中に入れたりして、過酷な状況下での性能を確かめた。しかし1つのセルの不具合が、ほかのセルに及ぼす影響までは調べなかった」。結局、部品単体の性能や品質については厳しくチェックしていたものの、部品と部品の関連性、とりわけ部品間で不具合が連鎖していく危険性については、あまり想定できていなかったということのようです。

 今回のトラブルで思うのは、モジュール型モノ作りの盲点です。モジュール化は製造工程をブロック化するので、従来ほど関係者の間で細かい擦り合わせを必要としないと言われています。ただ、裏を返せば、関係者間でリスクの共有が疎かになる恐れがあります。今回の問題はデジタル家電や自動車で進むモジュール化に航空機が少しずつ移行する段階で起きました。日本のサプライヤーも含め、擦り合わせに問題がなかったのか。運航再開後の徹底検証が待たれます。

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「モジュール型モノ作りの盲点」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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