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外国人や障害者にも思いやりを持った日本に

2013年11月25日(月)

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 「もし車いす生活になったら、今の日本で暮らしたいとは思わない」。東京五輪をテーマにした今号の特集の中で、義足のパラリンピック陸上選手、佐藤真海さんが取材中につぶやいた一言がズシリと胸に響きます。佐藤さんは2012年のロンドン・パラリンピックなどへの参加を通じて、障害者が自然に街の中を歩き、周りの人が手を貸す海外の風景を目にしてきました。障害者が何もかも特別視される日本と海外との彼我の違いに、内心、複雑な思いを抱いているようです。

 五輪開催でブームとなった「おもてなし」という言葉。確かに日本人は慎み深く、思いやりを持った国民だと思います。ただ、その思いやりは、限られた対象に向かうものであって、外国人や障害者といった埒外に置かれた人々が感じる窮屈さや苦しみにはあまり気づいていないのかもしれません。良くも悪くも均質国家と言われる日本は、その均質な国民にとって居心地の良い社会を築いてきました。しかし多数派が結束する社会は、少数派にとって居心地の悪い社会でもあります。

 7年後、日本をかつてないほどの数の外国人が訪れます。そして世界中のパラリンピック選手が東京に結集します。その時、日本は胸を張って「おもてなし」を誇れるのか。我々がやるべきことはまだまだあるはずです。7年という歳月は、1つの目標を立てて、それを形にするには、十分な準備期間のように思えます。しかし、今、着手しなければ間に合わないことも多いはずです。今号の特集では、7年後に向けて既に動き出した企業や個人に光を当てました。

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「外国人や障害者にも思いやりを持った日本に」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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