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汚染水問題は現場のモラール維持を優先に

2013年12月2日(月)

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 「頑張れ、フクイチ」。福島第1原子力発電所の作業拠点「Jヴィレッジ」の廊下の壁などは、激励の寄せ書きや千羽鶴で埋め尽くされています。しかし、「頑張れ、東京電力」という言葉はあまり見当たらなかった、と今号の特集に取り組んだ記者から報告を受けました。そこに国民感情が表れているのではないでしょうか。汚染水問題などに懸命に取り組んでいる東電社員や協力会社の皆さんは応援したい。しかし、それは東電に向けられた心情ではないということでしょう。

 政府・与党が進める社内分社化なのか、解体なのか。同社の経営形態を巡る議論で、決まって出てくるのが、「解体すれば、モラールが下がり、汚染水処理や廃炉の担い手がいなくなる」という意見です。しかし、本当にそうでしょうか。そもそも現場は、相次ぐ方針変更や日当の減額などによって、既にモラールが低下しています。むしろ彼らを東電から切り離し、国有企業の従業員にして身分を保障すべきではないでしょうか。現場のモラール維持は今、何よりも優先度の高い課題です。

 もっとも、こうした意見は政治家や識者などから、既に提示されています。ただ、1つ気になることがあります。解体後、通常の発電事業を行う会社を「グッド東電」、事故処理や賠償などを行う会社を「バッド東電」という呼び方が広がっていることです。全国から激励の声が集まるこの組織がなぜ、「悪」なのでしょう。バッドと呼ばれてモラールが上がるはずがありません。むしろ今必要なのは、この会社を日本が抱える難題に挑む存在として称える機運だと思います。

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「汚染水問題は現場のモラール維持を優先に」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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