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大気汚染、日本もかつて通ってきた道

2014年2月3日(月)

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 「PM2.5(微小粒子状物質)の飛散量が多い時には、窓を開けずに、たばこを家の中で吸っているよ」。先日、九州の知り合いにこう言われ、思わず返答に窮しました。

 考えてみれば、PM2.5を巡る日本と中国の関係は、喫煙者とそうでない人の関係に似ているかもしれません。非喫煙者にとって、近くでたばこを吸っている人の煙が風に揺られて流れてくるのは不快なものです。神経質な人であれば、知人や同僚が喫煙ルームから帰ってきた時の微かなたばこのにおいまで気になってしまいます。しかし、普段おつき合いのある人に、「迷惑だから、たばこは吸わないで」と強く言うのも、はばかられます。喫煙者にとって、たばこは禁煙したくても、なかなかやめられないものです。

 「1964年の東京オリンピック時の東京と、2008年の北京オリンピック時の北京市の大気汚染は同じ程度。我々も東京のような青空を取り戻したい」。今号の特集にこんな北京市環境保護局の副局長の発言が出てきます。

 中国の深刻な大気汚染は、日本もかつて通ってきた道です。経済が成長する時、その歪みは環境汚染という形で表れます。それに中国製品を全く使わない日本の消費者はほとんどいません。中国は汚染を出しながら、日本人の生活を支えてきた側面もあります。結局、我々がすべきことは、「PM2.5の日本への飛散は迷惑だ」と声高に叫ぶよりも、歴史の中で学んできた環境対策を、伝えていくことではないでしょうか。

 そう書いているうちに、私も若い頃、喫煙していたことを思い出しました。恐らく当時は、タバコの煙で周囲を不快にさせていたこともあったのだと思います。

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「大気汚染、日本もかつて通ってきた道」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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