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明確な意思を持って賃上げを

2014年2月24日(月)

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 2014年の春闘の論戦が本格化しています。久しぶりにベア(ベースアップ)という言葉をよく耳にするようになりました。デフレから脱却し、経済の好循環を作り出すためにも、大幅な賃金水準の上昇が必要だという機運が盛り上がっているようです。そこで今号では賃金関連の特集に取り組みました。

 印象的だったのが、DMG森精機の森雅彦社長の考えです。森氏は今回、いち早く賃上げを表明した経営者の1人ですが、その方法は独特です。業績動向を見て10億円の追加人件費の捻出を決めますが、それをベアに充当するのでなく、「生活の負担が重い」と考える子育てや介護が必要な社員に手厚く報いることにしたのです。それとは別に、非正規社員の待遇改善に取り組むと言います。そこには経営者としての意志を感じます。

 今号の特集では「『ベア1%』では足りない」と我々は主張しています。この先の消費増税や物価上昇を踏まえれば、ベア1%では実質賃金が減る可能性があり、消費マインドを冷え込ませかねないからです。余裕のある会社はぜひ、このタイミングに賃金アップを決断してほしい。今号の特集であえて「賃上げ余力格付け500社」をリストアップしたのは、そんな意図からです。

 ただ、賃上げの方法論は様々あっていいはずです。限られた原資を使って、いかに多くの従業員の士気を引き上げるかが賃金政策の要諦。その手段としてベアがいいのか、特定の人に報いるのがいいのか。それは最終的には経営の判断でしょう。「今年は業績もいいので、ベアをやってみるか」。そんなムードに流されただけの賃上げは、恐らく禍根を残すでしょう。

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「明確な意思を持って賃上げを」の著者

山川 龍雄

山川 龍雄(やまかわ・たつお)

日経ビジネス編集委員

「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、2004年から4年間、ニューヨーク支局長。日経新聞出向を経て、東日本大震災直後から2014年3月まで同誌編集長。同年4月から現職。企業トップへの取材を通して、企業経営への提言を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト