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東レの歴史は改革の歴史

2014年10月27日(月)

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 東レのかつての社名が東洋レーヨンだったことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。合繊メーカーとして戦後日本の経済復興の一翼を担ったのが東レです。ただしその後は山あり谷あり。繊維輸出を巡る日米摩擦、その後の繊維不況などもあり、多くの繊維メーカーが市場から手を引く中、東レだけは生き残り、今や世界一の繊維メーカーです。もちろんその座が一朝一夕で成ったわけではありません。東レの歴史は改革の歴史でもあります。

 中でも有名なのは、前田勝之助氏の経営改革でしょう。前田氏が社長だった1994年頃、当時会長の伊藤昌壽氏にお話を伺ったことがあります。伊藤氏は末席常務だった前田氏を後継社長に任命した張本人ですが、前田氏の改革はいわば伊藤社長時代の経営の全否定に近いもの。「どう思われていますか。腹は立ちませんか」と尋ねたところ、伊藤氏の答えは「だからこそ前田君を社長に指名したんだ」という趣旨だったように記憶しています。改革とは本来、そのようなものなのでしょう。

 現在の東レはファーストリテイリングや米ボーイングとの協業に見られるように、外部顧客との強固な関係でイノベーションを加速しています。自前の技術力をさらに磨き上げるために、改革をさらに深化させるために、外部の力を利用しているとも言えます。

 ここまでくれば改革は自律的なものになります。常に変えることが企業風土にまで昇華すれば、あらゆる環境の変化にも対応できるはず。改革途上にある花王、三菱重工業に次いで、45周年記念企画の最後であえて東レを取り上げたのは、改革企業の一つの理想形を同社に見るからです。

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「東レの歴史は改革の歴史」の著者

田村 俊一

田村 俊一(たむら・しゅんいち)

日経ビジネス編集長

1989年日経BP社に入社。日経リゾートを経て1993年から日経ビジネス編集部。日経新聞経済部、日経ビジネス・ロンドン特派員、日経ビジネス副編集長、日経新聞産業部次長を経て2014年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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