2006年末、ウォルマートのFlog (Fake Blog:やらせブログ事件)で大いに話題を呼んだPR会社の米Edelman(エデルマン)が、またしてもブロゴスフィア(Blogosphere:ブログ界)で、ブロガーと企業の関係に関する論議を呼ぶ結果をもたらした。エデルマンは、マイクロソフトが1月30日に発売する新OS「Windows Vista」のプロモーションのために、同OSをプリインストールしたノートPC「Acer Ferrari(エイサーフェラーリ)」(小売価格1800〜2300ドル=20万8800〜26万6800円相当)を、製品の発売前に“ギフト”としてIT系のブロガーたちに送り、製品のレビューを依頼した。このノートPCが送られたブロガーの中には、例えば以下の有力なブロガーも含まれていた。
*Scott Beale(スコット・ビール)氏
*Mauricio Freitas(マウリチオ・フレイタス)氏
*Mitch Denny(ミッチ・デニー)氏
*Zen(ゼン)氏
上記のリンク先にもある通り、これらのブロガーは、ノートPCが送られてきたことをブログ上で明かした。その一方で、MSTechToday.comのブロガーBrandon LeBlanc(ブランドン・ルブラン)氏を含む何人かは、マイクロソフトからのギフトであることを明かさずにブログのエントリーを書き、「ブログの透明性」を求めるブロゴスフィアから大きな反発を買った。
発売前のWindows Vista機を贈られたことを明かさず、後日陳謝
ルブラン氏は、12月23日付のブログで、古いデルのノートPCからVista内蔵の新機種に「trade in」した(代えた)という漠然とした書き方をした。自分が購入したかどうかをはっきり読者に分からせないようにしたのだ。ところが、同じくノートPCを受け取ったブロガーLong Zheng(ロング・ゼング)氏が12月27日のブログで、ギフトを受け取ったブロガーの名前を挙げたため、27日にルブラン氏は、その事実を認めて読者に謝った。
もともとブロガーに送られたノートPCは、1)評価終了後に送り返す、2)コミュニティの仲間にあげる、3)ブロガーが好きなだけ手元において構わない、という3つの提案と共に送られた。しかし、こうしたオリジナルのオファーを無視するかのように、ブロガーのMarshall Kirkpatrick(マーシャル・カークパトリック)氏の元には、ノートPCを至急送り返して欲しいという催促のメールが来たことから同氏の怒りを買い、大きな「Bad Mouth(悪口のクチコミ)」を生み出してしまった。





JaM Japan Marketing LLC代表。日米のマーケティング・ビジネスを橋渡し米国シリコンバレーで、日米のマーケティング・ビジネスのファシリテイターとして、戦略の開発実施・調査分析などのコンサルティング・サービスを提供する










