「米国ネットの“ざわめき”を聴く」

米国ネットの“ざわめき”を聴く

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2006年9月27日(水)

第3回 “オーガニックなWOM”の勢いを生かす

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 8月15日に米国サンノゼで開かれたデジタルメディアに関するコンファレンス「Digital Hollywood Building Blocks」で、聴衆の注目を一身に集めたのは、YouTubeの創立者の1人であるチャド・ハーリー最高経営責任者(CEO)だった。YouTubeには、1日に6万5000本の動画ファイルがアップロードされる一方で、1億本の動画が閲覧されるが、Web計測サイトのHitwiseによれば、これはネット上のビデオ閲覧の60%を占めるという。また、Webサイトの視聴動向を測定しているcomScore Media Metricsは、YouTubeには毎日1600万の閲覧者がいると報告している。

 主としてアマチュアのクリエイターが投稿した「Bite Size(一口で食べられるサイズ=スナックサイズ)」のビデオの閲覧数増加の勢いは凄まじい。著作権問題を抱えながらも、YouTubeはCGV(Consumer Generated Video:消費者によって制作されるビデオ)としての地位を日々高めている。

 アマチュア・ビデオの共有コミュニティとして急速に浸透するYouTubeを、WOMM(Word of Mouth Marketing)のツールとして活用したのが、キャンデーのメントスである。発売元のPerfetti Van Melleは「Mentos Geyser(メントス・ガイザー)」と名付けたオンライン・ビデオコンテストを7月31日から9月30日までの2カ月間実施している。

 このキャンペーンでは参加者が、メントスを2リットルの炭酸飲料のボトルに入れて「メントス・ガイザー(英語のGeyserは「間欠泉」という意味)」を作り、ボトルから炭酸飲料が吹き上がり噴水のようになる様子を2分以内のビデオクリップに収録してYouTubeにアップロードする。炭酸飲料の中にメントスを入れると化学反応を起こし、激しく噴き出すという現象を利用して、面白いビデオを作ろうというコンテストである。

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著者プロフィール

大柴 ひさみ(おおしば・ひさみ)

大柴 ひさみJaM Japan Marketing LLC代表。日米のマーケティング・ビジネスを橋渡し米国シリコンバレーで、日米のマーケティング・ビジネスのファシリテイターとして、戦略の開発実施・調査分析などのコンサルティング・サービスを提供するJaM Japan Marketing LLCの創設者/パートナー。日本の広告代理店の電通ヤングアンドビルカム、米国広告代理店マッキャン・エリクソンを経て、20年間に渡る日米間のビジネス経験を生かして、1998年にJaM Japan Marketingを設立。「Peer to Peer」(P2P)、「WOM」(Word of Mouth)などを活用した最新のマーケティング手法に注目したサービスを提供している。
ブログ「ひさみをめぐる冒険」を執筆中。本ウェブでは以前「米国ネットの“ざわめき”を聴く」を連載した。


このコラムについて

米国ネットの“ざわめき”を聴く

企業は“クチコミ”を自社のマーケティング戦略にどのように活用すべきか。どんな効果やリスクがあるのか。米国在住の筆者がWOM(Word of Mouth:クチコミ)先進国の最新動向を紹介します。

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