「業界別Webユーザー行動特性と対策」

業界別Webユーザー行動特性と対策

  • この記事をブックマーク  ⇒
  • この記事をクリップ!
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • Add to Google
  • Buzzurlにブックマーク
  • newsing it!
  • この記事をChoix!
  • トピックイットに投稿する

2007年5月10日(木)

第12回 不動産サイト(後編) 本当に知りたい情報を丁寧に伝える

1/5ページ

印刷ページ


 前回に続き、今回は不動産サイトの後編。分譲住宅の物件サイトにおけるユーザーの心理や行動の特徴と、情報提供に際しての注意点などを解説する。

不安解消と必然性で問い合わせを促進

 新築分譲物件の場合、不動産ポータルサイトで興味を持ったユーザーは、すぐに問い合わせや資料請求へと行動を移すのではなく、まずは物件サイトを訪れる傾向が強い。物件サイトにおいても資料請求に至るケースはさほど多くない。

 総じて資料請求へのニーズは高くなく、その主な理由は以下の通りである。

・不動産ポータルサイトにおいては、物件サイトでさらに詳しい情報を見てから判断したい
・Webでもかなりの情報が把握できるため、資料を請求しても同じような情報しか得られないと思う
・電話で営業されることを避けたい
・具体的な興味がわけばモデルルームに直接行けばよいと考える

 これらは、いずれも過去の経験に根差していることが多い。例えば、「一度資料請求したら営業電話がかかってきたため、それ以来、資料請求しなくなった」といった過去の不幸な経験を基に判断しているのである。

 Web上で選んだものとは異なる物件の資料を送付したり、電話で営業したりしていない場合でも、ユーザーは過去の経験から「どこのサイトもそうである」と勝手に判断してしまう。そうでない場合にはそのことをきちんと明記することが重要である(写真1)。このようにユーザーが潜在的に抱える不安を、サイト側が先手を打って解消することで、サイトや商品に対するユーザーの信頼が大幅に増す。

写真1●東京建物の会員制サービス「Brillia Club(ブリリアクラブ)」のトップページ

写真1●東京建物の会員制サービス「Brillia Club(ブリリアクラブ)」のトップページ

物件に関する情報や資料を送付するサービスをオフィシャルサイトで提供しているが、登録直前ページに「ご入会後にお電話による物件案内や、訪問営業などは一切行っておりません」と明記している(赤線で囲んだ部分)。ユーザーが持つ不安にきちんと対応しており信頼感がある。

 またユーザーがWeb経由で問い合わせようと思うのは、その必然性がある情報、例えば販売状況や空き状況といった「聞かないとわからない情報」である。ユーザーからの問い合わせを求めるのであれば、資料請求だけに頼るのではなく、このような本当にニーズがある情報に対する問い合わせの機会を提供するとよいだろう。


  • この記事をブックマーク  ⇒
  • この記事をクリップ!
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • Add to Google
  • Buzzurlにブックマーク
  • newsing it!
  • この記事をChoix!
  • トピックイットに投稿する
  • 日経ネットマーケティング・トップへ
  • 日経ネットマーケティング・トップへ





Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
この記事を…
内容は…
コメント0件受付中

著者プロフィール

武井 由紀子(たけい・ゆきこ)

ビービット 取締役 業務執行責任者
 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。金融機関の組織戦略立案や官公庁のシステム開発に従事した後、2000年3月のビービット設立に参加。ビービットでは、金融機関や製造業、インターネット専業企業などのWebサイト・コンサルティングに携わる。コンサルティングした主な企業は、三井住友銀行、日本経済新聞社、本田技研工業、Yahoo!JAPAN、マネックス証券など。著書に『ユーザ中心ウェブサイト戦略』『ウェブ・ユーザビリティ ルールブック』がある。

ページトップへNBOトップページへ

記事を探す

記事ランキング