PCとの使い分けの程度により以下の2タイプにユーザーを大別でき、それぞれ特徴・行動特性は全く異なる
(1)「インターネット=携帯電話」ユーザー
- 10代〜20代の若年層が大半を占め、男性よりも女性の割合が高い
- エンターテインメント性が高いコンテンツを好む
- クチコミがサイト認知の重要な経路
(2)「携帯電話=PCの代替手段」ユーザー
- PCが利用できない状況でのみモバイル・サイトを利用
- ・モバイル・サイトの利用目的が明確である場合が多い
- 情報がわかりやすく、簡単に取得できることを期待
ソフトバンクの業界参入、パケット定額制や番号ポータビリティ制度(MNP)の普及、音楽・映像視聴機能など端末性能の進化・拡充などを背景に、携帯電話によるインターネットの利用が増加し続けている。企業の中で携帯電話向けサービスや、モバイル・サイトを本格的に企画・運営する機運も高まっている。
モバイル・サイトを企画立案する過程でよく挙がるのが、「携帯電話を利用するユーザーは誰なのか?」「PCを利用するユーザーと違うのか?」という、モバイル・サイトのユーザー像についての疑問である。特に、これまでPCサイトでビジネスを展開してきた企業からの声が多い。
そこで今回と次回の2回にわたり、モバイル・サイトを利用するユーザーの特徴・行動特性を取り上げ、PCサイト・ユーザーとの違いを明らかにしたい。モバイル・サイトにもさまざまな種類があり、サイトの内容によりユーザーの行動特性にも差異は見られる。一方で、多くのモバイル・サイトのユーザーに共通する特徴・行動特性もあり、それらをビービットのユーザー調査から抽出し整理していく。
ユーザーにとっての携帯電話の位置づけで2分類
モバイル・サイトを利用するユーザーは、日常生活におけるPCを使ったインターネット利用頻度によって2タイプに分類できる。PCサイトを使わない時間をモバイル・サイト利用にあてていると考えれば納得しやすい。
・PCをほぼ/全く利用しないユーザー
・基本的にはPCを利用するユーザー
しかし、単にモバイル・サイトの利用時間の多寡で分類するだけでは、モバイル・サイトのユーザーの特徴を理解することは難しい。より正確に特徴を理解するためには、「ユーザーにとっての携帯電話の位置づけ」という観点から以下のように分類することが望ましい。
・「インターネット=携帯電話」ユーザー (PCをほぼ/全く利用しないユーザー)
・「携帯電話=PCの代替手段」ユーザー (基本的にはPCを利用するユーザー)
この2タイプは排他的であり、ニーズや行動特性だけではなく、性別・年齢・居住地域などのデモグラフィック(人口統計学的)な特徴にも違いが見られる。今回は前者について、次回は後者について、それぞれに詳しく解説する。
















