米国ニューヨークで3月28日と29日の2日間にわたって開催された「Virtual Worlds 2007」では、「The Future of Marketing and Media」という副題が付いているように、プラットフォームやビジネス利用の話だけではなく、消費者向けのマーケティングの話題もいくつかのセッションで取り上げられた。
日本でも、3次元仮想世界のコミュニティ・サービス「Second Life(セカンドライフ)」内での大手企業の活動が話題になり始めているが、29日のセッションでは、米広告代理店Leo Burnettのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターであるTor Myhren氏から、米自動車メーカーGeneral Motors(GM)の1ブランドである「Pontiac」のSecond Lifeでのケーススタディーが披露された(写真1)。

写真1●Pontiacのケーススタディーを紹介した米広告代理店Leo BurnettのTor Myhrenエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
ユーザーから車文化をテーマに企画を募集して無料で土地提供
PontiacとLeo Burnettは、昨年6月ぐらいからSecond Life内でのキャンペーンを検討し始めたという。Pontiacは「ユーザーのEmpowerment(力を与えること)」をブランドの核としており、ユーザーが自らの世界を作るというSecond Lifeはそれを体現するのに最もふさわしい場所であると思われたという。
ただ、ユーザー主導のSecond Lifeで企業がただ「島」を作っても人は集まらない。Second Life内での動向などを調べ、様々な会社と相談して、ユーザーを巻き込む形にすることが解決策になると判断した。
PontiacはSecond Life内に96エーカーの島を買ったが、それはPontiacのショールームを作るためだけではない。その島にはPontiacのディーラーやレースコースは用意されたが、そのほかの部分はSecond Lifeのユーザーから車文化をテーマにした様々な企画を募集し、優れたものにその土地を無料で提供したのだ。多くのアイデアが実現し、女性用の車をテーマにしたファッションショップやDJによるライブスペース、ゴーカートレース場などが設けられた。これらが集まって、Second Life内で車文化を称賛する島「Motorati」が出来上がったのだ(写真2)。

写真2●Second Lifeのユーザーから様々な企画を募集して車文化を称賛する島「Motorati」が出来上がった















