米国ワシントンで2006年12月に開催された「Word of Mouth Marketing(WOMM)Summit & Research Symposium」。「どうすればバズが引き起こされ、継続されるのか」「ブロガーとのリレーションはどうあるべきなのか」…。絶え間なく続くセッションでは、さまざまな角度から活発な議論が繰り返された。試行錯誤しながら新たな市場を育てたいという関係者の「熱意」を感じる3日間だった。
FTCは消費者保護の観点でスピーチ
サミットの朝は早い。会場となったInternational Trade Centerのセキュリティ・チェック・ゲートをくぐり抜け、午前7時から準備されている朝食を食べながら、参加者同士は名刺を交換して交流を深める(写真1)。重要なのはアウトプット力。「自分が何に関心を持っているか」を語らなければ議論の輪には入りづらい。夕方までスピーチやセッションがぎっしりで、ランチ時にもキーノート・スピーチ、休憩時間にも議論。まさに朝から晩まで議論づけとなる。

写真1●朝食を食べながらあちらこちらで交流
参加者は多岐に渡っている。広告代理店やPR会社、メーカー、行政、フリーの経営コンサルタント、ジャーナリスト、ブロガー、学者など、若者からお年寄りまで、フラットに、あちらこちらで議論している。これは、セッションでも同様で、「講義を聞く」といったスタイルになりがちな日本のビジネス・カンファレンスと大きく異なっている。セッション終了後は、スピーカーに対する評価ペーパーが配られ、フィードバックも行われていた。
セッションの議題は、成功事例や「WOMの未来はばら色だ」といった論点だけではない。問題点、疑問点も議題に上る。FTC(米連邦取引委員会)の担当者は、クチコミと引き換えに報酬を支払う広告手法(報酬を支払っているかどうかを明らかにしない場合はFTCのルールに抵触する可能性があると警告している)や、未成年ブロガーとの関係について注意するよう、消費者保護の視点から警告していた。このようなスピーチがあることが、「WOMマーケティング」という新しい市場を正しく進化させようという関係者の姿勢を示していると言えるだろう。
スピーカーが話したキーワードも紹介しておこう。キーワードは、米国におけるWeb/WOMマーケティングの潮流を知る端緒になる。セッションは最大で同時に4会場で開かれるため全体像を把握することは難しいが、参加したセッションに限って言えば、「Google」「YouTube」「アマゾン・レコメンデーション・エンジン」「CGM=Consumer Generated Media(UGC=User Generated Contents)」「MySpace(マイスペース)」「Second Life(セカンドライフ)」といったキーワードを頻繁に耳にした。












