調査会社のインフォプラントが2006年10月に実施した「『クチコミ』に関する生活者調査」によると、 商品の購入やサービスの利用にあたって、「クチコミ情報を参考に比較・検討をよくする」と20.8%が答えた。「時々する」も含めると、3人に2人はクチコミを重視していることになる(図1)。

図1●商品を購入したり、サービスを利用したりする時に、あなたはクチコミ情報を参考にしますか。(1つだけ選択)
(回答者数:1200)
「価格.com」などの比較サイトや個人のブログの増加に伴い、ネット上でのクチコミが消費行動に与える影響に注目が集まっている。もちろん、商品購入などで参考にされるクチコミは、ネット上のものばかりでなく、家族や知人と直接会話するような時にも発生する。では、ネット上のクチコミは、リアル(実社会)のクチコミと比べてどの程度重視されるのか。それを尋ねた結果が図2だ。

図2●商品を購入したり、サービスを利用したりする時に、比較・検討のためにあなたが参考にするのは、誰から(どこ)のクチコミ情報ですか。(いくつでも)
(回答者数:805人(注))
(注:回答者は図1の設問で(商品・サービスの購入・利用時にクチコミ情報を参考に比較・検討を)「よくする」「時々する」と答えた人)
この設問では、クチコミの情報源となり得る人やメディア(媒体)などを挙げて、回答者に誰から(どこ)のクチコミ情報を参考にするかを聞いている。「参考にする」という答が最も多かったのは、友人からのクチコミ(64.0%)。次いで家族(49.3%)だった。3番めに高い回答率となったのが「掲示板・クチコミサイト」(37.5%)で、これは「職場の人」(32.0%)や「店員・業者」(14.2%)よりも高い。このほかのネット関連の項目を見ると、「ブログ・SNS」は20.2%だった。
これは「参考にするクチコミ情報はどこからか」という設問の回答結果なので、そもそも「クチコミ情報」をあまり記載していない新聞や雑誌などの既存メディアは回答率が低くなった可能性はあるだろう。また、出典の公開データには含まれていなかったが、インターネットの利用度が増すと、クチコミの情報源としてのWebサイトの重要性が高まるといった相関関係もあるのかもしれない。いずれにしても、この調査結果が示す通り、個人が書き込んだネット上のクチコミ情報が消費者の購買行動に影響を与える存在になったことは確かだろう。















