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2006年9月7日(木)

アマゾンと、ロングテールに関する“大きな勘違い”

第4回 ネット・エコノミー解体新書

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 Web2.0を特徴づけるキーワードとして「ロングテール」というキーワードが使われることが多い。通常の店舗では品目数上位20%が全体の売り上げの80%を占めるのが普通だが、ネットのビジネスでは残り80%の品目の売り上げが上位20%の売り上げを上回る(図1)──代表例はアマゾン(amazon.com)だ──というように表現されることが多い。

 しかし、ちょっと待っていただきたい。

 まず第一に、通常の店舗より多い品目数を扱えるというのは、ホントに「Web2.0」の特徴なのか? ネットのほうが品目数をたくさん扱えるのは、94年にアマゾンが創業されてからずっとそうだったのではないのか?

 Web1.0か2.0か、というのは単なる言葉の定義の問題ではあるが、2.0のほうが、より「進んでいる」というイメージを持たれやすい。しかも、「ロングテール」という言葉が、「かっこいい」「最先端」といったポジティブなイメージで語られているので、注意しなければならない。

 はたして、「ロングテール」というのは「いいこと」なのか?

 「うちもWeb2.0でロングテール化を図りますよ」、なんて言っている経営者の方。「ロングテールをやっている会社に投資しろ」なんて言ってるベンチャーキャピタルの方。ホントにノコノコと「ロングテール」方面に進んでしまって大丈夫?

 今回は、その「ロングテールの代表例」とされるアマゾンの財務諸表を見ながら、「ロングテール」が一体どういうものなのか、考えてみたい。


図1●「ロングテール」の概念図

図1●「ロングテール」の概念図

品目別売上の上位20%が「ヘッド」、下位80%が「テール」。「ロングテール」は、「テール」による売り上げが「ヘッド」による売り上げを上回る現象のこと。


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