このコラムでは主に、マーケティングにおけるインターネットの活用について考えていますが、ネットマーケティング、特にCGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)やソーシャルメディアと呼ばれる新しいネット媒体上でマーケティングを展開したことのない企業の方々が、最初に恐れるのが「炎上」というキーワードだと思います。今回はこの「炎上」とは何か、それを巡る誤解について考えていきましょう。
実際に過去のネットマーケティングの事例を語る上で、必ずといっていいほど登場してくるのがこの「炎上」という言葉。見るからに恐ろしい言葉ですし、極端な事例がいくつか存在することもあり、企業の担当者が恐れる理由は実によく分かります。
ただ、実はネットマーケティングにおいて「炎上」が発生するケースというのは、かなり限定的というのが実体です。過度に恐れるあまり、せっかくのネットやソーシャルメディアの可能性に手をつけないのは実にもったいないといえるでしょう。
まず「炎上」という言葉の定義ですが、一般的にネットマーケティングにおいては、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、掲示板などに大量にコメントがつく状況をいいます。当然、「炎上」というぐらいですから、そのコメントには批判的なもの、感情的なものが多く含まれる状態です。
一般的に「炎上」が発生する原因というのは、ざっくり分けてしまうと下記の3パターンとなります。
犯罪や反社会的行為関連
よくあるのは、自らが万引きなどの犯罪行為をしたにもかかわらず、それを自慢するようなものです。また、差別発言がきっかけになるケースもよく見られます。
宗教や政治関連
宗教や政治などイデオロギーの対立が激しい分野において極端な発言をすると、反対側の立場の人たちから意見が殺到することがあります。
ウソやヤラセ関連
身分をかくして自分の所属企業の擁護をしたり、企業が消費者のフリをしてブログを書いたりするようなケースです。また間違ったことを断定的に論じて、炎上するケースもあります。
このように並べてみると、炎上にもさまざまなケースがあるのが分かります。ネットを活用したマーケティングが必要以上に怖くなる方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひもう一度冷静に項目を見てみてください。
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NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










