「カンバセーショナルマーケティングの近未来」

カンバセーショナルマーケティングの近未来

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2008年9月17日(水)

“お祭り騒ぎ”だけがクチコミマーケティングではない

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 前回のコラムでは、短期的に多くの人に話題が広がることを狙うバイラルマーケティングは思っているよりも成功するためのハードルが高いという話を紹介しましたが、実は個人的には、そもそもネットでクチコミの広がりを狙う際に、バイラルマーケティングのみを語るのは大きな間違いなのではないかと感じています。

 もちろん、バイラルマーケティングに魅力があることは確かです。しかし、実はインターネットが私たちマーケティングに携わる人間に提供してくれている可能性はそれだけではありません。

 そこで、今回は、クチコミの盛り上がりのパターンについて、改めて考えてみたいと思います。

そもそもどのようなクチコミの盛り上がりを期待するのか

 弊社もそのビジネスの特性上、お客様から「バズを起こしたい」「バイラルを生みたい」といった相談を受けることが多くあります。その際に、必ず一度振返っていただいているのが、そのバズやバイラルという言葉がどのような状況をイメージしているのかという点です。

 利用者間で、クチコミが盛り上がる際の流れには、大きく分けると下記の二つのパターンが存在すると考えています。

●お祭り型(短期間に盛り上がるタイプ)

■お祭り型(短期間に盛り上がるタイプ)


●ファン獲得型(じわじわと盛り上がるタイプ)

■ファン獲得型(じわじわと盛り上がるタイプ)


 とはいえ、これだけでは分かりづらいと思いますから、具体的な事例をグーグルが無料で提供している検索利用状況の解析ツール「Google Trends」を使って紹介したいと思います。

 Google Trendsには、Googleでの検索回数の傾向をグラフ化してくれる機能があります。

 検索回数というのは、世の中の人々がそのキーワードが気になって検索した回数ですから、話題がどれぐらい盛り上がっているかを見る一つの指標として活用できるデータだと思います。

 もちろん、検索の目的や背景は人それぞれですから、これだけで盛り上がりを判断するのは危険ですが、今回はシンプルにGoogleの「検索回数」≒「クチコミ」の盛り上がりと見ていただければと思います。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。


このコラムについて

カンバセーショナルマーケティングの近未来

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と利用者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、「カンバセーショナルマーケティング」というキーワードで、利用者の会話に注目したマーケティングのあり方や可能性について考えていきたいと思います。

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