ケータイでマーケティングをしていく際の懸念の一つが、「実際に使うのは子供ばっかりじゃないの?」という点です。
事実、ケータイにおけるメディアでは10代のユーザー層は無視できない比率で存在しています。たとえ、ケータイのヘビーユーザーではあっても、お小遣い程度の消費しか期待できない小学生、中学生は、多くの場合、マーケティングのメーンのターゲットにはなりません。メディアを運営する立場からすれば、何とか20代、30代以上のユーザーを増やして、マーケティング効果の高いメディアになろうと努力をすることになります。
今回、たまたま中学生とケータイについて話をする機会を得ました。文化祭で弊社の「顔ちぇき!〜誰に似てる?〜」の研究発表をしてくれた女子中学生の学校にお邪魔して、日常生活におけるケータイの利用や、飲食店などのマーケティングツールとの接触についての状況を聞くことができましたので、その内容を中心に「平成生まれの中学生」がケータイをどのように使っているのか、まとめてみたいと思います。
他愛もない会話から学校連絡網にまで活用されるケータイメール
今回、話を聞いたのは、都内の女子校の中学2年生6人です。
みなさん、テニス部やバドミントン部などの運動部に所属しながら、文化祭で「顔ちぇき!」の研究発表をするような、実に真面目な中学生たちでした。
まず、ほとんどの生徒が使っているのがau(KDDI)の携帯電話。面白かったのは、機種名を言える生徒がほとんどいなかったということです。端末を買うときは、ご両親と一緒に販売店に行って、買ってもらうケースが多いらしいのです。どれも最新機種という感じではなく、端末の機能にこだわりをもってすぐに最新機種に買い替えるという感じではありませんでした。
学校の中でのケータイ利用は禁止されているということで、実際の端末を見せてもらうことはできなかったのですが、どんな機能を使っているのかを聞いてみました。
圧倒的な声は、やはり「メール」。お小遣いの平均が3000円くらいの彼女たちは、パケット定額のダブルの安い方(2000円とか)を超えないように注意しながら、友達とたくさんメールのやり取りをしているみたいです。
私が中学生のころは、そもそもケータイなど存在しなかったのですが、ケータイは彼女たちのコミュニケーションスタイルにさまざまな影響を与えているようです。クラスで仲のいい生徒10人くらいのアドレスを知っていて、通学の途中や寝る前など、1日に10回以上メールを送りあっているとのこと。ある統計では、中学生のメール送信の平均は1日25回くらいということでした。
やり取りしている内容は、昔の中学生の夜の長電話と変わらず他愛のないものが多いようです。いかに短時間でお風呂に入れるかを競うために、入る前の顔写真をメールで送って、上がったらすぐにまた顔写真を送るみたいな他愛もないやり取り。この辺はツールが変わっただけで、やっていることは昔も今も変わらないようです。
先生からの話も伺いました。「入学した直後はケータイの料金が10万円近くになってしまった」という保護者からの相談もかなりの数あったそうです。結局、料金を支払っているのは両親ということもあり、通話に比べればお金のかからないメールを多用するという流れになるのでしょう。
あと、これにはちょっと驚いたのですが、ケータイメールに関しては、学校側も積極的に活用をしているということです。例えば、クラスの緊急連絡網も普通にケータイメールが利用されているみたいですし、クラブの連絡も部長から一斉に部員にメールが送られたり、部によってはメールマガジンがある部活もあったりするみたいです。私の想像を超えていましたが、単に遊びの用途以外にも今の中学生の生活に、ケータイは浸透しているんですね。
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