前回のコラムでは、お祭り型のアプローチやマスマーケティングを組み合わせたマーケティング手法の事例としてアップルの「iPhone」のアプローチをご紹介しました。
今回は、さらに日本で多くの人になじみのある事例として、任天堂の「Wii」をご紹介したいと思います。
任天堂というと、ゲームボーイやニンテンドーDSの成功がありますから、Wiiの成功自体も当然と見ている方も多いかもしれませんが、Wiiの前の世代であるゲームキューブではライバルとなるソニー・コンピュータエンタテインメントが発売していた「PS2」の後じんを拝していたという事実があります。
そういう意味では、据え置き型ゲーム機におけるWiiの成功というのは研究する価値が十分あると思います。
これまでに無かった新しい特徴が、大きな話題を生む
前回、ご紹介したiPhoneと同様、Wiiが多くの人に愛されクチコミ要素の強い製品であることは疑う余地は無いと思います。先日発表されたWiiの販売台数は全世界で累計3455万台。世界的に見ても順調に売り上げを伸ばしているようです。
特に「Wii Sports」に代表されるような、体を使ったゲームというアプローチは、「PS3」や「Xbox 360」のような、いわゆるゲーム好き向けのゲーム端末と一線を画し、新たな市場を開拓することに成功したといえるでしょう。
そういう意味では、Wiiという製品自体が非常に話題になりやすい新しい製品であったことは間違いありません。
製品の発売前から話題になっていましたし、特徴的なテレビCMの展開による認知度向上の効果は非常に高かったと思われます。また、製品発売直後には、さまざまなテレビ番組で取り上げられていました。
その結果、2006年12月2日の発売後、2日間で出荷した40万台の90%にあたる37万台以上を国内市場で売り上げました。全国的に品切れが続くことから、各地で行列ができたりWiiを購入するための抽選が実施されたりと、その話題の盛り上がりに拍車をかけることになります。
その後も任天堂では体重測定が可能な「Wii Fit」をはじめ、さまざまな新しい分野のゲームを発売し、継続的に話題となる製品を投入しています。グーグルが提供する検索利用状況の解析ツール「Google Trends」の検索数も順調に増加傾向にあります。
●無料解析ツール「Google Trends」でみた「Wii」の検索回数の推移
このように、Wiiという製品は製品自体の特徴とマスマーケティングやマスメディアを通じたPRによりスタートダッシュに成功し、継続的な製品投入により話題性を持続している製品といえるでしょう
今回のコラムで注目したいのは、そのWiiのスタートダッシュに寄与したと思われるネットでの話題の盛り上がりです。
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NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。










