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2008年11月6日(木)

第4回:なんでも不況のせいにしないための処方せん

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 2008年10月28日に日経平均は26年ぶりの7000円割れをしました。

 金融危機から始まった不況はこの先どうなるのか、さまざまな見方があると思いますが、このコラムの専門外ですし、暗いニュースばかりをあおってもいいことはありません。ここは前向きに、景気後退を“変化”ととらえたときにどのようなビジネスチャンスがあるのか?という可能性を探ってみたいと思います。

 最近、私が注目したのはマネックスグループの松本大社長のコメントです。ロイターとのインタビューに応じたものですが、個人投資家からの証券口座の開設申し込みが通常の5倍程度に急増しているとのこと。

 ライブドア株に代表される新興企業の隆盛によって、多くの個人投資家がオンライン証券会社に新しく証券口座を開設し、業績はうなぎ登りでした。 しかし、2004年のライブドア事件により新興市場の株価は低迷し、多くの個人投資家は市場から去っていきました。

 暗いニュースばかりの株式市場でしたが久しぶりの明るいニュースだと思います。 株価の大幅な下落は投資家、証券会社にとって厳しい逆風の環境ですが、その大幅な株価の下落により新たな個人投資家が口座を開設しているという現象は、株価の大幅な下落という“変化”がもたらした“機会”であると思います。

 話は変わりますが、 最近、東京・代官山に「イータリー」というイタリア食材の専門スーパーマーケットがオープンしました。かなりのメディアに取り上げられているのでご存じの方も多いと思います。

 私も早速、10月のとある週末にイータリーに行ってみました。代官山駅前にある住宅・店舗などの複合施設「代官山アドレス」の隣にあるその店はイタリア食材のスーパーマーケットとイートインレストランを併設していました。 オープン直後の週末で、かなりの盛況。ランチの時間帯を過ぎていましたが、レストランにはかなりの行列ができていました。

 食材は日本では目にすることのない、さまざまなパスタ、40種類以上の生ハム・サラミ、約100種のチーズ、約400種のイタリアワイン、オリーブオイルなどなど。 百貨店のイタリアフードフェアよりは安い価格帯になっていますが、一般的なスーパーで食料品を買うより、価格はかなり高いと思います。

 単純に考えると、高級イタリア食材の専門店は富裕層向けであり景気後退期には厳しい業態ではないかと思います。 しかし、それはイータリーが食材販売というセグメントで通常のスーパーマーケットと比較した場合です。

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著者プロフィール

渡辺 健太郎(わたなべ・けんたろう)

渡辺 健太郎

1974年宮城県出身。1997年東邦大学理学部情報科学科卒業後、大塚商会を経て、1999年にインターネット広告代理業やインターネットメディア事業を展開するサイバーエージェントへ入社。1999年7月には、大阪支社を立ち上げるとともに支社長を務める。その後、2005年7月からは責任者として「アメブロ」の立ち上げを担当。2006年12月サイバーエージェント取締役に就任。現在は株式会社マイクロアド代表取締役として、行動ターゲティングやコンテンツ連動型などの広告テクノロジーを開発・運営し、アドネットワーク事業「MicroAd(マイクロアド)」を展開する。

行動ターゲティング、ブログ広告、リターゲティングのマイクロアド


このコラムについて

釣堀マーケティング

誰に、いつ、どこで、どうやってターゲティングするのか。その選択を正しく行う、つまりターゲティングの正解を知っていれば、釣堀で魚を釣るように簡単に魚が釣れる。欲しがっている人、潜在的なニーズを持っている人に的確に情報を伝えることができるようになればいいな、というのが多くのマーケティング担当者の思いだ。「釣堀マーケティング」という理想的な状況を作りだすためのヒントになるマーケティング全般の考え方、世の中の身近な事例、具体的なターゲティング手法などを、このコラムでは綴っていく。さまざまなターゲティング手法を知って、うまく使いこなすことが、今後のマーケティングでは必要となり、成功のカギとなる。

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